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刑事法の基礎

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 有斐閣
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:平川宗信/著 出版社名:有斐閣 発行年月:2008年12月 関連キーワード:ケイジホウ ノ キソ けいじほう の きそ、 ユウヒカク ユウヒカク 8611 ゆうひかく ゆうひかく 8611、 ユウヒカク ユウヒカク 8611 ゆうひかく ゆうひかく 8611 刑法・刑事訴訟法など「犯罪と刑罰に関する法律」について、その歴史・国際比較・思想などを踏まえながら分かりやすく解説。初学者はもちろん、一通り学習を終えた学生・受験生が、刑事法の様々な原則・解釈論をより深く理解するためにも最適。独自の主体性論に立つ人間論・憲法論から、憲法に基礎をおく「憲法的刑事法学」を提唱。 第1部 刑事法の現状と歴史(刑事法と犯罪・刑罰の現状刑事法制の歴史と国際比較近代刑事法思想の流れ現代の刑事法と刑事法思想の動き)第2部 刑法を考える(刑法学の根底にあるもの犯罪と刑罰の考え方罪刑法定主義実体的適正の原則:刑法とその理論の概要)第3部 刑事訴訟
理論のための第一歩 ★★★★☆
この本は、一般人よりも、学部で刑法を学んでいる学生が読むべきであると思う。
初学者が刑法を学ぼうとする場合、理論的思想的対立がありすぎて、価値観の違いから解からなくなってしまう。
本書は、そうした思想的な対立をまとめつつ、平川先生自身の立場(団藤説の継承と仏教思想)を説明している。
平川説では刑事法についてどう考えるのかを本書で学び、それを対照しながら、各自がそれぞれの教科書で著者の考え方を読み取る、という使い方がよいと思う。
タイトルは初学者向のようだが、教科書を一通り終えた後に読むべきだろう。
「裁判員時代」の指針 ★★★★★
 いわゆる「体感治安」の悪化とともに、国民の処罰感情も激しくなっている昨今ですが、本書を読めばそのような時流に呑まれることなく、冷静に「犯罪と刑罰に関する法律」について理解を深めることができるでしょう。書店には裁判員制度をテーマにした書籍があれこれ見られますが、犯罪と刑罰をその歴史から説き起こし、人権尊重を第一義とする日本国憲法下でどのように考えるべきかを平易に語る本書こそ、「裁判員時代」の指針にふさわしいといえます。
 特に印象深い一節があります。よくテレビなどで「加害者の人権より被害者の人権を守れ」といわれることがありますが、著者は「これは誤解である」として、下記のように語ります。「『加害の権利』がないのは当然であり、それゆえ『加害者の権利』もない。加害者は、正当防衛からは保護されないのであって、その限りでは法の保護を奪われている。被疑者・被告人には刑事手続上の権利が認められるが、『被疑者・被告人』と『加害者』は同一ではない。被疑者・被告人には『無罪の推定』があって、有罪が確定するまでは『加害者ではない』と推定されるのである。被疑者・被告人の手続的権利を『加害者の人権』というのは、誤りである。(中略)『犯罪被害者の権利』と『被疑者・被告人の権利』は、シーソーゲームの関係にあるのではなく、車の両輪のように両者とも拡大・向上していくべきものである」。