地球の歩き方 A09 イタリア 2018-2019 【分冊】 1 ローマ イタリア分冊版
価格: ¥0
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。
※この商品は、「イタリア」編の分冊です。「イタリア」編4冊がパックとなった合本も販売しています。詳しくは『地球の歩き方 イタリア』で検索ください。
いつの時代も訪れる人を魅了してやまない官能の町ローマ。2500年の歴史の舞台にふさわしいさまざまなモニュメントは、宝の山を前にしたようで、どこから見学したらよいか頭を悩ますほどだ。
かの法王グレゴリオ14世は、3週間に満たない旅行者への別れには「ごきげんよう、さらば!」、何ヵ月かの滞在者には「またローマで会いましょう」とあいさつしたという。この愛すべき町を知るにはひと筋縄ではいかないものの、一度魅せられたら再訪を願ってやまなくなる、というエピソードを言い得た名言。トレヴィの泉にコインを投げる観光客も、そんなローマに魅せられてしまった人たち。
古代エトルリア時代、ローマ帝国時代、迫害甚だしかったキリスト教布教時代から、キリスト教の総本山としての黄金期、そしてイタリア統一からムッソリーニの出現と、幾多の歴史の変遷に培われたローマっ子気質。そして、首都ローマに夢を求めて、イタリア各地から集まった人々の織りなす人間模様も興味深いものだ。さまざまな個性ある人々を、すんなりと受け入れてしまうのも、あの古代ローマ帝国の時代から首都ローマとして栄えた、永遠の都ローマの自信なんだろうか?
そうそう「すべての道はローマに通ず」という名言もありました。
旅も終わりに近づいたある日、ローマとのお別れに感無量になっているとイタリア人の友達が「Romaを逆につづるとAmor、ラテン語で『愛』になるんだよ」と教えてくれた。それが単なる言葉遊びには思えなかったのは、この町とここに住む人々に魅せられた、旅行者の私だったからだろうか。