テンションリリーステクニックは、テンション (緊張)をリリース(開放)することで筋硬結や筋膜の癒着などを治療する、大変シンプルな治療テクニックです。

患部に触れる程度、または触れずに一瞬で痛みを改善することができます。
「筋・筋膜に対するシンプルな治療法を学びたい。」
「触らない治療に興味があるけどやり方が分からない。」そんな方にピッタリです。

視床痛、CRPSなどの痛みが強くて触れることのできない方、背臥位しか取れない寝たきりの方でも姿勢を選ばず全身の筋がリリース出来るようになります。寝たきりの方に介入することの多い理学療法士、作業療法士、言語聴覚士から治療効果を高めたい柔道整復師、鍼灸師、整体師など各種セラピストの方々、施術に興味のある一般の方におすすめです。

本書で学んだテンションリリーステクニックを日々の治療やセルフエクササイズにお役立てください。


また本書では、すべての治療手技の効果を高める本質力（身体の使い方、意識の使い方、感覚する力）の大切さについても書いています。

セミナーに行って治療テクニックを手に入れても時間が経つと使わなくなり、また新しいテクニックを学ぶテクニックコレクターになってしまっている。セミナー行脚を繰り返してもレベルアップした気がせず、同じところをグルグル回っている感覚がある。そんな方にこそ知ってほしい内容です。

私達は書籍だけでなく本質力を伝えるセミナーも開催しています。この書籍を読んだ方々と一緒に本質力を高めていけたら嬉しいですが、私達のセミナーに参加しなくても、この本質力（身体の使い方、意識の使い方、感覚する力）の大切さに気付いてセミナー行脚から抜け出し、本当の上達を目指して本質力を磨いていただけたら何より嬉しいです。

◎著者紹介
安藤一樹（あんどう　かずき）
本質力リハビリテーション協会代表　理学療法士

石井柾希（いしい　まさき）
本質力リハビリテーション協会代表　作業療法士

渡辺友嗣（わたなべ　ともつぐ）
本質力リハビリテーション協会代表　柔道整復師


治療効果が3倍変わる！筋・筋膜リリース～テンションリリーステクニック～
目次
はじめに
1.テンションリリーステクニックとは？

2.テンションリリーステクニックの機序（しくみ）
2-1）テンションリリーステクニックを理解するための3つのキーワード
①皮膚の機能
②ミラーリングとは？
③動作時筋緊張の適正化とは？
2-2）テンションリリーステクニックの仕組み
3)テンションリリーステクニックの種類と方法
(1)グーパーテクニック（通称グーパー）
(2)パーグテクニック（通称パーグー）
(3)チョキテクニック(通称チョキ)

3.テンションリリーステクニックの効果を体感してみましょう
1)治療テクニック前に今の状態をチェックしてみましょう
2)テンションリリーステクニックで治療してみましょう
3)【上級者用】効果アップ術
4）変化がなかった場合の原因

4.なぜ同じテクニックを同じ方法で行ったのにも関わらず、セラピストによって効果が変わるのか？

5.本質力から考える治療の原理・原則

さいごに