想像の世界
★☆☆☆☆
エッセイ風の短い文章が数十編ありますが、どれも無理やり、こじつけ感が否めません。
特に後半はネタ切れなのか、素人でも、そりゃないでしょ、というようなこじつけが・・・
また、頁数の問題もあるのでしょうが、残念ながら内容が薄いです。
本当に絵画や歴史に全く興味のない方に、興味を持ってもらうきっかけとして読んでもらうのには良いのかもしれません。
アイディアがユニーク
★★★★★
本とは、タイトルで興味を惹き、アイディアで読むかを決めると思う。
その点で、この本はタイトルだけで、思わず手に取ってしまう。
読んでみると、歴史上の有名な人物を変わった視線で見つめている。
日頃は見過ごすポイントに注目してみると、確かに不自然さがあるような気がしてくる。
絵がどこまで本人に忠実か、あるいは本人なのかという問題はある。
でも、病気を元に自分なりのストーリーを広げていくのも面白い。
病気に苦しむという面では、古今東西、あまり変わっていないように感じる。
これは面白い
★★★★★
秀吉の指が6本とは驚き!信長の場面では 信長の生い立ちの方に興味が湧いた。信長の声はヒトラーの声に似てると以前テレビで見た記憶がある。松本人志が一番 信長の声に近いと言った教授もいるが…ん〜 それにしても昔の人間の眼は素晴らしい。観察力には驚かされる。機材も無い時代では眼、嗅覚、感触、感覚が物を言うのか!現代人には失われた感覚だ
画家の目
★★★★☆
著者は整形外科医。医学をテーマとした歴史小説で知られる。
本書は古今東西の肖像画29枚を取り上げ、そこから読み取れる病気について紹介したもの。それぞれ、知り合いの専門医に当たっており、けっこう信頼できる内容のようだ。
モナリザの眼の脇にあるしこりから高脂血症だったことを看破し、しかも、その患者には美人が多いことまで分析される。鮮やかな診立てであり、医学的な根拠もしっかりしている。ほかにもレンブラントの「バテシバ」から乳ガンを見抜いたり、藤原道長の糖尿病を扱ったりと、なかなか面白かった。
それにしても驚かされるのは、画家たちの正確な眼差しである。気付かぬままに、病気の徴候を見て取り、絵のなかにあらわしてしまう。すごいものだ。
モナリザは高脂血症だった
★★★★★
この本は何度も手にとっていたけれど買わなかった。読んでみてこれは面白いと感じた。
残された肖像画などから、歴史上の人物を現代医学の観点から診察していると言う着眼は非常に面白い。若干穿ち過ぎの謗りは否めないが、篠田氏に続編を切に望むものである。
歴史を、読む上での楽しい知識である。