著者が経験した悟りをもとに、お釈迦様の言葉を解説しています。
お釈迦様は2600年以上もの昔に、生死についての真実をお話しされ、その真実は「真理のことば」として伝えられています。
その真実をきちんと理解すれば死は怖いものではなくなります。
しかしながら、その真実が正確に伝えられていないために、医学や化学が進んだ現代でも死を怖いもののままにしているのです。
残念ながら死に縁の深い病院でもお寺でも教会でも、死の恐怖を和らげる方法を持っていません。
死が怖いのはその正体が分からないからです。
誰でも一度は死について考えたことがあるはずです。
その時感じたとてつもない大きな不安が、以後死に関して考えることを拒否する原因になっています。
だから、ほとんどの人は死について考えたり話したりすることをしないのです。
そして死は、死の間際まで怖いもののまま心に留まります。
死ぬとはどういうことなのか、死んだらどうなるのか、今自分が認識している自分はどこへ行くのか。
私は自らの病気のせいで死について考えようとしましたが、満足できる答えを手に入れることはできず、死の恐怖に押しつぶされそうな日々を過ごしました。
多くの宗教にすがっても、死の恐怖を和らげてくれるような話を聞くことができませんでした。
感じたのは大きな絶望です。
そして突然、「人の生死には大きな力が働いている」という思いとともに幸福感に満たされ、大きな安心感に包まれました。
たった一瞬で死が怖くなくなったのです。
その後触れたお釈迦様の言葉の中に、自分が感じたことそのものが著されていることを知り、お釈迦様のファンになりました。
死の正体を知ると、怖いものがなくなります。
なにものからも自由になります。
人生に起きる様々な出来事は、ただ楽しい経験と思えるようになります。
本書では、なぜ死が怖いのか、どうすれば死は怖くなくなるのか、についてお釈迦様の言葉を紹介しながら解説しています。
死の正体を見破り、自分自身の思考の奥にひっそりと隠れて自分を支配している脳のクセを見破ると、人生は一変します。
自由を取り戻し、思い切った人生を過ごすことができるようになります。
本書をしっかりと理解していただくと、穏やかな死を迎えるための素晴らしい人生を過ごすことができます。
死が怖い方、死を怖いもののままにしたくない方、大きな安心感の中で人生を過ごしたい方はぜひお読みください。