内容は、日本版天地創造である「国産み」から「海彦山彦」の話まで
大人になった今読むとまさに弥生時代にコンピュータがあったような考古学史上の時代の飛躍を感じざるを得ませんが、お話として子供に読み聞かせるには
とても壮大なテーマでよろしいと思います。
登場人物名がすべてカタカナ表記なので、天照大神や日本武尊に慣れた身には
漢字表記で仮名振り対応ができなかったかと悔やまれますが、漢字にはすべて仮名が振ってあるので小学生でも読みこなせると思います。しかしながらところどころ古文調なので親の補助は必要でしょう。挿絵が抽象的で想像力を掻き立てるには良いのですが、ギリシャ神話の英雄を思い描く子供も出てきそうでこれも親の説明を要します。大人が読んでも十分楽しめる一冊です。