フランチャイズ・イノベーション(抜粋版): 日本を変えたフランチャイズチェーン
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私たちフランチャイズ研究会は、フランチャイズビジネスの健全な発展に貢献することを理念にかかげる研究実践団体で、FC 本部およびFC 加盟店のいずれにも偏ることなく中立的な立場からコンサルティング&アドバイスを行っています。メンバーは、一般社団法人東京都中小企業診断士協会所属の中小企業診断士を中心に、フランチャイズを専門とする弁護士、税理士、社会保険労務士、行政書士により構成されています。
具体的な活動内容としては、日本経済新聞社主催「フランチャイズショー」など各種FCショーでのセミナー講師、無料相談のほか、毎年いくつかのテーマを設定し研究活動を行っております。研究成果は調査報告書や書籍に取りまとめ、出版もしております。
今年度の活動のテーマのひとつとして、日本のフランチャイズチェーン研究を選びました。日本でフランチャイズが始まって52年が過ぎ、今では、チェーン数1,321、店舗数259,124店舗、市場規模は24兆円を超える水準へと成長しています。
フランチャイズチェーンの中には、社会にイノベーションをもたらしたものも少なからず存在します。新しい市場を切り拓いたチェーン、日本の商習慣や生活習慣を変えたチェーンもあります。私たちは、フランチャイズチェーンによるイノベーションを「フランチャイズ・イノベーション」と命名し、フランチャイズという仕組みがどのようにイノベーションに貢献したのか研究しました。日本を変えた代表的なフランチャイズチェーン6社を取り上げ、どのような点が効果的だったのかを考察することで、フランチャイズの特徴を明らかにしました。
一方、FCで成長してきたチェーンがある時期から直営化していくことがあります。どういう時期にFC展開が進み、どういう時期に直営化が進むのか、成長過程のなかでFCビジネスを考察しました。
イノベーションの実現に、フランチャイズという仕組みは大きく貢献します。本書をお読みいただき、フランチャイズの特徴を十分理解したうえで、イノベーション実現にご活用いただければ幸甚です。
平成28年3月
(一社)東京都中小企業診断士協会認定 フランチャイズ研究会
フランチャイズ・イノベーション研究委員会 委員一同