小さな選択の積み重ねが大きな差となる
★★★★☆
人生は、小さな選択がたくさん積み重なってできている。だから、小さな選択でも真剣に選び抜かなければならない。その積み重ねが大きな差になるのだ、という言葉に反省しない人はいないだろう。
選び抜くための知恵は、というと、先生は、真剣に選べば、最終的に2つか3つになるはずで、選択肢が多いのは、自分の知識不足、経験不足を疑うべきだとおっしゃる。そして、司法試験でどのような勉強方法を選ぶかを例にすると、いろいろな方法を試したり、人のやり方をマネしてみても良いが、結局は自分が続けられる方法が最も学習効果が高いとも言われる。結局は、自分の中に答えがある、という禅問答のようなことになってしまうわけですが、この本は、こうした思考の一巡をさらりと新書一冊で感じさせてくれるすばらしい本だと思います。