読んでみると、面白い作品です。恋愛物のノベルですが、普通のノベルとさして変わったところは無かったです。なので恋愛小説に不安を持っている方も気持ちは分かりますが、そんなに心配することもないと思いますよ。

　内容は最愛の彼女から振られてしまった主人公が、色々と思い悩み、どうするかを考え、答えを出す、というものです。主人公が彼女と付き合っているうちに、忘れてしまった過去。その過去は決して忘れてはならない過去でした。それを知って、主人公に怒りをつのらせる、昔の知り合い。（詳しいことはネタばれになってしまうので敢えて伏せます。）そのようなことを中心にしながら物語は進んでゆきます。主人公はどうするのでしょう？もう１度彼女を振り向かせるか、それとも、彼女とのかけがいの無い思い出を振り切って、別の人を見つけるのか、それは読んでみて知ってください。

　しかし、少々ストーリーが難しめです。内容をよく理解しながら読まないと、途中から分かり辛くなってくる可能性があります。もう少し分かり易ければ良かったかな、という感じもします。
　しかし、奥はとても深いですよ。興味が少しでもある方は読んでみてください。わずかながら、感動もあることだと思いますよ。

イラストが前作と少し感じが違うような気がします。
内容も少し違うけどいい感じでした。