”技術報告書”書き方の鉄則 独り立ちを目指す技術者の盲点
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コミュニケーション能力、専門能力、営業力、企画力、交渉力、プレゼン力。
色々なことが仕事力として大切と言われている昨今ですが、筆者はこれらすべての
能力に関して基礎となっている「文章作成能力」こそが最も大切と考えています。
筆者自身も文章を書くのが苦手でしたが、
文章を書くことを鍛えたことで、以下のような実績を残せました。
- 文章作成期間が約3分の1に短縮。
(A4 30ページ相当の報告書作成に必要な期間が、50時間→15時間に短縮)
(A4 6~7ページ程度の出張報告書の作成時間は5時間→1時間に短縮)
(A4 2~3ページ程度の議事録の作成時間は1時間→20分に短縮)
- 仕事のスピードが上がったことで新しい研究にチャレンジする時間を捻出するこ
とに成功。
(特許の出願数 0件/年→3件/年に増加)
(学術論文投稿数 0報/年→1報/年に増加)
さらに「書く」という文章作成能力改善によって、次のような変化が現れました。
- 聴くことが整理できることによる、情報収集能力改善
- 話すことが整理できることによる、交渉能力改善
(対外サプライヤーに負荷をかける技術交渉で、10件以上の交渉成立を達成)
文章作成能力を鍛えることが、話すこと、聴くことの力の向上につながったのです
。
これらにより、自らの専門知識や思考回路の改善はもちろん、国内外問わず行う交
渉の主軸となり、
さらに「形」として残る報告書が上層部、社内外に対する成果として機能をし、
自らが働きやすい環境を構築することに成功しました。
これだけ自らのスキルアップに役に立った文章作成能力ですが、本内容に焦点を当
てて書かれている本が少ないというのが実感です。
本書では、著者の経験も織り交ぜながら、文章作成能力向上に必須な要点について
一つ一つ触れていきます。
前半では報告書作成の意義という概念的な部分から入ります。
後半では、筆者の考える報告書作成能力のうち、筆者が専門として添削と作成を多
く手掛けている技術報告書に着目し、それを構成する要素の一つ一つについて書か
せていただきました。
本書を読み終わった時、文章作成能力向上に対して必要かつ最低限の知識が効率良
く身についたと実感してもらえるよう、
要点を絞りつつ可能な限りシンプルな内容となっています。
技術者も自らのスキルで社内外問わず独り立ちを求められる時代が来ています。独り立ちするには「他者との差別化」が必要です。技術者が他者との「差別化」をするためには、各個人の得意を極限まで伸ばすということが最も重要です。
ただし、ここで盲点があります。
この個人の得意を伸ばす一方、その範囲を広げるのに一役買うのが「文章作成能力」であるということです。文章作成能力を高めることで自身の論理性を高め、論理思考能力や交渉力を上げることが個々人の得意を「広げる」際に必要となってくるのです。
是非本書をステップアップの一助としてご活用ください。