全員脇役
★★☆☆☆
主役不在。
ひどいことを言えば、そんな印象しかないマンガ。
全員、ほかのマンガで脇を固めていそうな「あと一歩主役に足りない」ような連中ばかり。
セリフや立ち位置は間違いなく主役やレギュラーのそれだが、どこか無理に「演出させている感」かにじみ出ていて、キャラクターの本質がつかめない。
武装練金のとき、トキコがやたらと人気があったが、あれは他に「立ったキャラ」が、パピヨンくらいしか居なかったからだろう。
本作はイロモノ万歳だから「キャラ立ち」は自由自在。
しかし、キャラクターは見た目の「立ち」より「輝き」が大事だ。
武装練金で最も輝いていたのは、カズキでもトキコでもパピヨンですらなく、
「岡倉」だ。
作者には今一度、キャラクターの「輝き」を取り戻してほしい。
エルムとアシュヒト
★★★★★
もう1人の主人公エルム登場です。見事なアホの子ぶりです。アザレアとフィリップの対比でアシュヒトの決意を上手くまとめています。そしてピーベリーの復讐の内容ならで色々期待が膨らむ二巻でした。
解説も楽しい
★★★★☆
私はエルムやアシュヒトのノリが好きなので1巻より楽しめた。シリアスな展開とコミカルな展開を上手く混ぜて仕上げているあたりは、さすがだと思う。
この巻でも時代背景に関する解説が多少付いていて、これも読み物として面白い。解説部分は、読み飛ばしても物語としては楽しめるけれど、ネタの選び方やポイントの抑え方が良いので、読んで損はないと思う。
普通に面白い
★★★★☆
長らく待たされたエンバーミングですが、
この作者の登場人物たちの持つ強さを前面に押し出しながらも
非常に無難に面白い話に仕上がっています。
3巻は八月発売です。
がそれ故に、それなりに面白くて毎回購入している俺
★★★★★
和月伸宏のマンガは登場するキャラ達のほぼ全員が、”趣味の……を参考に”とか”趣味全開で……”とか理由をつけて描かれている事が多く、作者本人の”……すぎて反省”とか単行本の後書きでネガティブな発言が多い。そりゃそうだ、オリジナルアイデアじゃないから愛着も思想も偽物なんだろうなぁと毎回思う。なんかセリフの全てが軽くて、魂がこもっていない。描写や構図も、何処かのマンガで見た事ある感が多い(なんかとなく同人誌的で独りよがり)。がそれ故に、それなりに面白くて毎回購入している俺(当然、完全版も所有)。正直、新人なら良いけど中堅以上の漫画家なんだから、もっとポジティブに発言アンド表現してもらいたいなあ(基本的に連載中のネガティブ発言は控えて欲しい)。
ということで2巻は、四乃森蒼紫とイタチ娘が活躍していたので個人的には良かった(☆5、笑)。次回予告では如何にもジャンプ的な展開が予想されワクワクしますが、毎回ここいらで失速するので、後書きにもあったようなマンガ家仲間というか友達とバクマン。 3 (ジャンプコミックス)みたく熱く検討して久々に長期連載をねらって欲しいです。