長編っぽい物をまとめて読みたいと考え、このシリーズを手にとってみましたが…。正直、テンポの悪さに読むのがツラくなってきました。この巻だけでなく、このシリーズは、所々で過去の回想話が入ってしまい、今現在の話の腰を折る展開が非常に気になります。この後どうなるんだろう?と期待すると登場キャラの過去話が始まる悪い流れ…。著者が思いつきで、こんなエピソードを入れてみようと急遽入れてみた感じが強いのです。書き忘れの布石を過去にこんな事があったと紹介することで埋め合わせいる印象を持ちました。そういうのは外伝でも出して、そちらでやっていただきたい。本編は面白いし、それぞれの陣営の考え方、登場人物の性格など、私の好む話なのですが、過去話の入るタイミングの悪さで損をしている気がします。著者の今後に期待したいところです。ジェレイドは大事なキャラでしょうが、主人公はアレスであるはず。戦闘バカのアレスが悩みながらも成長していくにしても、ジェレイドのターンが多く、あまり目立たなくなってきている気がします。要所要所でアレスがデタラメな戦闘性能を発揮するため、それだけの見せ場で終わってしまうのです。もう少しアレスを大切にしてもいいのではと感じました。

今回のお話は、ザ・スニーカーで連載されているジェレイド編のお話です。アレスが好きな人には出番が少ないので残念かと思いますが、今までわからなかった過去のお話とこれから先への重要なお話が書かれています。自分はこの作品のどのキャラクター、ストーリー全体的に好きなので大変楽しめましたよ。みなさんもどうぞ。

少し残念なんですが、他の皆さんのレビューを見ると、何故かアレスだけが主人公だと勘違いをなされているように書かれている方がいるようですが、この物語はアレスとジェレイドの二人が主人公ですよ。間違えないでほしいです。

他の皆さんのレビューにもあるように、今回は過去話がメインでした。
主人公の出番を期待している人には少し退屈な巻になると思います。

そして、今巻の最後にはとても大きな展開があります。
最後に驚かされてそのまま終わってしまっていて、次巻が待ち遠しいというよりは人によっては次巻を読みたくなくなってしまうかもしれません。

展開としては予想の範囲内なのですが…ここで切るべきではなかったのではないかと。
次巻が出てから読まれた方がいいと思います。

私はこの作品で一番好きなのがジェレイドなので、この巻は非常に楽しく読ませていただきました。
３巻で生殺しのように打ち切られた、ボルネリア領開放戦の顛末はまだかまだかと待ちわびていました。

一方で無敵完璧超人のアレスはあまり好きではないキャラだったのですが、今後は展開しだいでは
彼も好きになれそうな引きで期待が持てます。

個人的にはこの作品は２巻のあの親子や前回のあの人のように
主要キャラや何巻も引っ張ったキャラでも容赦なく死なせてしまうところも評価しています。
この巻でもあの人が・・・

内容のほとんどがアレス以外の過去の話です。
そして、最後の最後でやってくれました。

今回は、編集に問題があったと思います。
重要な話が最後にあるのですが、読者に
喪失感を与え、そのまま放置です。

外伝と本編を混ぜ合わせた挙句、
最後の最後で盛り下げるってねぇ…

本編の最後の話を、中盤で示し、
完結させたほうが良かったんじゃ
ないでしょうか。

読むなら、次巻が出るまで
待ったほうがいいです。