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マルチリンガルの外国語学習法 (扶桑社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 扶桑社
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求めていたものと違った ★★★☆☆
タイトルから、凄く世俗的なこと、ぶっちゃけて言えば、言語習得への近道の為の学習法を期待していたのですが、そういう本ではないです。内容は、言語を習得する過程や使う上での苦労話の記述も多いですが、どちらかというと、言語論、その言語に対する文化論、のような感じで、私には高尚で学術的な話に感じられました(笑)。本としては結構楽しく、悪くなかったのですが、自分が求めていた内容とは違いすぎました。ただ、タイトルのつけ方も語学習得法を期待させるものなので、点は厳しくさせてもらいました。自分と同じようなことを期待して購入しようとしている方も多いかと思うので気をつけましょう。
入門者向けのタイトルだが内容はかなり高度 ★★★★☆

 著者は上智大学でスペイン語を学んだ後、会社勤めをしながら中近東の文学を翻訳研究している人物です。
 
 書名に「学習法」とありますが、読了後に私が抱いた感想は、これは多言語学習のための手引書とは言えないなというものです。
 「外国語学習法」として読めるのは、第一章「日本人は『文法』から逃げてはいけない」と第二章「言語習得における『読書』の重要性」の2つだけかもしれません。
 この二か所に書かれている内容(文法と読書の重要性)は、私自身の経験に照らしても文句なくお奨めできるものです。

 しかし本書の後半3分の2は、「多言語を身につけようとする時には同じ語族に属する言語なら比較的容易に身につけられる」という世間の思い込みを、自らの多言語学習体験に照らして反証する言語エッセイ、といった趣です。
 特に著者が引き合いに出すのは、学生時代に力を入れて学んだスペイン語とラテン系の言語(イタリア語やフランス語やカタルーニャ語など)と、現在専門とするトルコ語とその系統の言語です。それぞれが、語彙や文法のレベルで、いかに類推を許さない言語であるかを実例とともに紹介しています。

 本書は英語以外の外国語を複数学んだ経験のある読者、しかもある程度の言語学的知識を持つ人ならば楽しく読めるかもしれません。私自身は大変興味深く読みました。
 しかし、英語以外の外国語にこれからひとつ挑戦してみようかな、という段階の読者には内容はかなり専門的すぎるのではないでしょうか。

*「喧々諤々(けんけんがくがく)の議論」(196頁)とありますが、前後関係から「正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま」を言いたいようなので「侃々諤々(かんかんがくがく)」の誤りでしょう。

*「ミッシング・リング」(224頁)とありますが、正しくは「ミッシング・リンク」。「ring」ではなくて「link」ですから。
ピンときませんでした ★★★☆☆
あまりに当たり前の内容というか、
自分にとって新しい情報がほとんどありませんでした。

エッセイなのですが、それにしては無味乾燥ですし、
学習書としては、まとまりに欠ける&情報が少ないですし。

悪くない本だとは思うのですが、
これを読んだら良いよと薦める対象となる相手が、
自分の中では思いつきません。
これから語学を勉強する人は読んでおくべし ★★★★☆
 自分が大学時代に3ヶ国語を勉強しながら、結局かろうじて英語の読み書きがなんとかというレベルにしかなれなかったんだけど、その頃に読んでおきたかったなあとつくづく思う本ですよ。
 語学の勉強法がなかなか掴めず、このまま普通に勉強してても流暢になんてなれないよなあと悩んでいた学生時代。結局ゼミで英文論文を読むようになるまで、英語さえまるで感覚が掴めなかったもの。あのとき、これを読んでいたらもう少し真面目に文法にも身が入ったかなと思うもの。地道にやればいいんだってわかるだけでも嬉しい。

 例えばこれから大学で英語とドイツ語の勉強に真面目に取り組もうと思う人、今語学の勉強で行き詰まってるいる人には確実にオススメ。近道は書いてないけど、語学に関する認識と好奇心は確実に深まると思います。

 著者が助けになったっていう「オペラが好き」だった事を、EURO POPやROCKに置き換えれば、自分なりの勉強法もみつかるはずだしね。
言語習得を実践的に、真面目に考えた良質なエッセイ ★★★★★
著者は中近東文学の翻訳に実績のある人らしいですが、その経験と知識に裏打ちされての、淡々とした正攻法の、でも自信に満ちた静かな語り口で、言語習得ということを非常に真摯に論じています。ともすれば語学に「お手軽」なものを求めがちな風潮への戒めも含めながら、さまざまな具体例を交えての、ひたすら真面目な論調は、却って正論として新鮮にすら思えます。
著者の実体験も含め、いろいろの言語についての具体的な話題が提供されていて、これを読んでいるだけでも楽しい。それに「近親関係にある言葉であれば習得が簡単」という一般認識に対しても、ラテン系の言語を比較しながら、具体例に即して「さまざまな落とし穴」があることを指摘、警告して、結局は地道にコツコツ個別撃破するしかないと語りますが、これを具体的に検証してみせる過程も読んでいて興味深いし、説得力がある。
生真面目であっても、平明で読みやすく書かれていて、一気に読めてしまう。
とても良質な言語エッセイとして価値の高い本だと思う。