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イデオロギーとは何か (平凡社ライブラリー)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 平凡社
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イデオロギーとは「支配的政治秩序を正当化するのに必要な偽りの観念」に1票 ★★★★★
名書『文学とは何か』のイーグルトンが、(イーグルトン好みの)イデオロギーに斬り込んで、それを概説する。

冒頭でイーグルトンは様々なところで見受けられる(まだ定義などないということだ)イデオロギーの定義を挙げる。
a) 社会生活における意味や記号や価値の生産過程
b) 特定の社会集団もしくは社会階級に固有の観念の総体
c) 支配的政治秩序を正当化するのに必要なの観念
d) 支配的政治秩序を正当化するのに必要な偽りの観念
e) 体系的に庭曲されたコミュ二ケーション
f) 主体に立場をさしだすもの
g) 社会的利害に動機づけられた思考形式
H) 同一化思考
i) 社会的に必要なイリュージョン
j) ディスクール(言説)と権力の結合体
k) 意識的社会行為者が、自分の社会を意味づけるときの媒体
l) 行為へと促す信念の集合
m) 言語的現実と現象的現実との混同
n) 記号の閉域
o) 個人と個人が社会構造との関係を生きるときに必要な媒体
p) 社会生活を自然な現実に変換するときの手続き

どれも皆ふむふむと納得したり、ニヤリとしたりする定義だがぼくは、
d,e,g,i,o を支持する、あまりにビアスの悪魔に辞典的に傾いた評価であろうか。

イデオロギーの概念を整理したいと思っている方に一読をお薦めする。

なお余計なお世話ではあるが、上記、a‾p の定義はどういう意味なのか、
自分なりに辞書を引いたりして、考えてみるのは、大学受験生の頭の特訓になるのではないか。
国語の論説文で出てくる概念は、極端に言えば、ここに収まっている気さえするのである。