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コミュニケーションのための英文法 (英語教育21世紀叢書)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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英文法を生き生きと! ★★★★★
 タイトルからは文法の解説書という印象を受けますが、内容は高校の現場の目線で書かれており、英文法の授業にどのようにコミュニケーション活動を融合させていくかを具体的な指導案とともに示してくれます。日々の授業に生かせるアイデアが豊富な実用性の高い本と言えます。
 この本の特長としてまず挙げられることは、章立てが高校英文法の教科書と同じ章立てになっていることです。(第1章 動詞と文型、第2章 時制、第3章 助動詞、第4章 態……第10章 話法 第11章 品詞)このことにより教科書と平行して参照することが可能で、とても使いやすい印象を受けます。
 次に、各章は3部構成になっています。まず、冒頭『文法エッセンス』というセクションがあり、その章で扱う文法事項についてコミュニケーション活動をする際に特に重要と思われる点や生徒がつまずきやすい点が簡潔にまとめられています。次に『解説』のセクションが続きますが、ここでは生徒の言語運用能力を高めるためには何が必要かという視点で書かれています。そして、最後の『Communication Practice』で文法の定着を促すコミュニケーション活動が紹介されます。この最後のセクションは、更に、a.指導のねらい、b.指導の流れ、c.指導上の留意点と評価に分かれており、指導案として読むことができます。
 このように本書は高校の文法の授業を念頭に書かれており、ここで紹介されているコミュニケーション活動は著者が実際に教室で行ってきたものです。これまでの文法の授業の枠組みをそれほど変更しなくても、10分ないし5分間、これらのコミュニケーション活動を授業に取り入れていくことは十分に可能であると思います。無味乾燥になりがちな文法の授業をちょっとした工夫で生き生きとさせていく。そんな気持ちにさせてくれる本です。
文法学習は本当は楽しい筈なのに…。 ★★★★★
「文法学習=つまらない、役に立たない」…いまどきの高校生や中学生でさえも、完全にこの概念が植えつけられているような気がします。文法学習は本当に無意味なのでしょうか?筆者が提案している「文法とコミュニケーションの調和と融合」という観点に興味を持って、この本を読みました。

洋楽曲を所々に引用しているのは、とても面白い試みだなと思いました。歌を通してなら、文法アレルギーも随分と和らぎそうです。豊富な活動例のお陰で、授業に役立ててみたいという気持ちを喚起させてもらえそうです。学校によっては、そんなに活動の時間が取れない場合もあるでしょう。「でもそこを何とかしなくちゃ!」という筆者の気持ちが伝わる好著です。