これに対し、「酢豆腐」は、やはり、気色の悪い話である。八代目文楽にしても、このかびた豆腐を食べるという噺は、気持ちよく演じていたとは思われない。この噺を不快感なく演じル野は名人といえども無理だろう。失礼ながら、一段下がったランクの噺家がやるべき噺と確信する。
させる。私見では文楽超えをこの時点で楽々と果たしていると言っても過言ではないと思う。落語にあまり馴染みの無い方にも是非とも聞いてもらいたい1枚である。