「オジサンが座布団に座って、一人でよくわからない話をしてるだけで、何が面白いの??」
食わず嫌いで、そんな印象しか落語に対する印象をお持ちでない方、このCDを聴いてから、改めて落語と言うエンターティメントを評価して頂きたいと思います。
語られており、それだけでも貴重な1枚である。聴き所は、吾妻橋で身投げを
止める所、唐茄子の行商を嫌がった若旦那を、伯父が叱り付ける所、転んで地面に放り出された唐茄子を、売りさばく頭、売り声の稽古風景、そして、最後の
因業大家との喧嘩と盛り沢山で、全く噺の長さを感じさせない。メリハリの利いた
志ん朝の江戸弁が冴え渡った1枚。