家族や仲間たちの温かい心
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猫好きな私には堪らない本です。
猫たちの可愛い動きが見事のそのまま表現されており、本当に可愛らしさが見る者を魅了してくれます。
ハンス・フィッシャーの素晴らしい世界です。
この絵本の主人公は、子猫のぴっちです。
ぴっちは他の子猫たちとは違って、外の世界に興味津津です。
ぴっちの冒険は、池で溺れかけ病気になって終わります。
でも、ここでぴっちが見たものは、家族や仲間たちの温かい思いやりの心でした。
その家族や仲間たちと一緒の生活の素晴らしさを認識した時、ぴっちはきっと一回り大きな子猫になったのでしょう。
作者がつくったひとつまえの絵本で
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最後のばめんに、1ぴきこちらをみているねこがでてきました。
あのねこは、なんなの? という作者のこどもたちのといかけに 作者はこたえました。
ピッチ、のたんじょうです。
がんばるこねこはついに疲れ果て……でも、そのままで愛されている。
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とうさんかあさんねこと兄弟たちと、りぜっとおばあさんの家に住んでいる末っ子ねこのぴっち。好奇心旺盛ないたずらっこで、庭にいるおんどりややぎになろうとがんばるのだけれど、池に落ちてびしょぬれ、おまけに病気になってしまい…… 。
出てくる動物たちもおばあさんもみんな優しくて、ぴっちより少し大人で、やんちゃなぴっちを見守っている様子がよく伝わってきます。ベッドから頭だけちょこんと出して寝ているぴっちを見て、お見舞いにきた動物たちが泣いているページには胸がじーん。
そして、「かすてらのうえにくりーむがやまのようにかかって」いるごちそうをもらうシーンには、幸福感があふれている。「みんな、とてもぴっちがすきなのです。」ささやかでも幸せな毎日をいつまでも家族と送りたいなあと思わせられる、素朴だけれどいいお話だと思います。
これはみんな一度は読まなくちゃ。
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この絵本は小さな子供達だけのものではありません。こねこのぴっちが自分の幸せって何かを発見する、人生哲学の名著です。なーんて、キュンと来ること間違いなし。
人としてのココロの源だったのきっと。
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病気のときにお見舞い来て貰えると嬉しいってことや
大きいケーキをみんなで食べると幸せだわ楽しいわってことや、
自分のままでいてもみんな愛してくれるのよってことや、
そゆ人として当然のココロを学んだ本なんぢゃないかなって思う。
最近久々に新装丁で読み返して、
そんなふに思いましたです。
グッズもなんだかよく見かけますしね。