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Violin Concertos

価格: ¥863
カテゴリ: CD
ブランド: RCA
Amazon.co.jpで確認
   ハイフェッツという演奏家は間違いなく巨匠の部類に入る人である。その86年の生涯においてなんと83年間もヴァイオリンとともに生活していた。1911年、10歳のときにサンクトペテルブルクで初めてのステージに立ってから、1972年の最後のリサイタルの日に至るまで、活躍の場はロシアからアメリカへと変遷したものの常に華々しく活躍し続け、現役引退後は教鞭をとる生活に転じた。
   彼はみずからに対して常に厳しい練習を課していたという厳格性が示すように、その演奏スタイルも風格の備わったものである。このCDに収録されている有名な2つの協奏曲およびいくつかの小品においても彼の個性がいかんなく発揮されている。特に技巧的なパッセージにおける抑制の美学が作品の美しさをより一層きわだたせている点が、単なるヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとは一線を画す特徴ではなかろうか。彼は技巧を決して誇張しない。しかしそれはより深い自信がなせる巨匠ならではの「わざ」なのである。(奈良与志雄)
美の極北 ★★★★★
「ものごっそ上手いこと演奏しましたが何か?」的な
「こんなんじゃ時間があまってしょうがないよー」的な
「はいはーい、オケの皆さんトゥッティでがんばってー」的な
とにかくもう、どんどん、ぐいぐい演奏していきます。ソロが。

ハイフェッツすげえ。とポカンと口をあけて見守るしかないまさに名人芸。
若手のソロデビューで必死の形相でオケについていくテンポの倍速くらい。

「あなたのように演奏できたらどんなにいいか」というファンの言葉に「毎晩ハイフェッツのように弾かないといけないんだけど(苦笑)」と軽くかえしたそのコトバの背後で、この水準で演奏し続けるためのおそろしい努力がすけて・・・みえません。音符を半分くらい抜かしてるんじゃないかと思うくらい、楽々すいすい演奏していきます。

これはもう、こういうものだ。と思うほかありません。

高名な女性バイオリニストが「生涯の1枚」にこれを選んだのもむべなるかな。

うまいとかきれいとか当たり前のコトバなんかすっとばして、まさにハイフェッツここにあり!です。
秀逸!! ★★★★★
クラシック初心者ですが、この2曲は有名なので知っていました。
最初はバイオリンの硬質な音色に戸惑ったのですが、今ではもうすっかり病み付きです!!(笑)
今までは曲全体を聞き流していた感じですが、この盤は終始“聞き入る”ことが出来ました。
特にチャイコフスキーは、「ふわり」と軽く、しかし気高さと哀愁を漂わせたような音色で幕を閉じるのが素晴らしいです。
うまく言い表せなくてすみません…。
ちょっと違う? ★★★★☆
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をききたくて買ってみました。

以前きいたものよりかなりテンポの速い演奏となっており、叙情的というよりテクニックを重視した淡々とした演奏になっていました。
譜面をみたことがないのでわからないのですが、実際どれくらいのテンポの演奏が正規なんだろう、と思いました。
全体としてのまとまり ★★★★★
この演奏のどこがすばらしいかというと、聴き終わったあと、この曲が1つのまとまりとしてみえてくるということではないでしょうか。
部分にこだわりすぎて全体として崩壊するのではなく、かといってあっさりしすぎるわけでもない。
それでいて、曲が終わったとき、あぁ、この曲はこういう構成の曲だったのかと、なんだか整理されたような気分になる。

こういうふうに、曲をわかりやすく聞かせることは、実はかなり高度なことだと思います。
なにより、演奏者自身が曲を我が身のように楽曲を理解していなければならない。
そしてしっかりと主張しつつ、興奮もしつつ、曲の全体のバランスを失わない・・・
・・・うーむ、大名演であると思う。
ごく普通 ★★★☆☆
 駄作とは言わないが,傑作でもない,可もなく不可もない,破綻のない演奏だと思う。

 普通にBGMとして聴くには,全然構わないけど,ここ一番と言うときに気合入れて聴きたいほどの演奏でもない。

 メンコン,チャイコンともに,知名度は高いけど,曲自体のクォリティがベートーヴェンやブラームスより群を抜いているわけでもないし。

 廉価で二つの「超有名なバイオリンコンチェルト」を聴けるのですから,妥当なところではないでしょうか?