ベンジーは耳が長くて、しっぽの短い茶色の犬です
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ベンジーは耳が長くて、しっぽの短い茶色の犬です。いつも 子どもたちのベッドの上で寝ていました。ところが、ある日、… 2006年11月発行
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
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コンキチ :ベンジーシリーズ3冊目の新作「ベンジーのいぬごや」
愛犬家の方だったら涙出ちゃうほどのかわいい作品でしたよね。
ナターシャ:久しぶりにコンキチさんと一緒に感想を言いますね!
私はこのシリーズの中では一番気に入りましたよ、ベンジーと
子供たちの愛情物語だし、ちょっとしたロードムービー的な味付けも
おしゃれでいいなーと感じました。
コンキチ :表紙の背景にある樽がベンジーの新しい家なんですけど
最後にこの家があるものに変身しちゃうのも楽しかったですよね
みんながこの絵本を好きという気持ちもよくわかる絵本の魅力の
ど真ん中を見事に突いている作品でまさに世界中で売れている絵本です。
やっぱり家族いっしょがいい!
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ベンジーは、いつもジミーとリンダといっしょにベッドで寝ていましたが、
ある日、お父さんに犬小屋を作られて「外で寝なさい」と言われます。
夜、一人で眠るのが寂しいベンジーは、他に眠れる場所はないかと街に
歩いていきます。そして、ベンジーは、大通りにある親切なパン屋さんと
出会いました。
パン屋のマックさんは、ベンジーにミートパイをやり、寝床まで作って
くれます。以来、ベンジーは、昼間は家族とすごし、夜はパン屋さんに
行くようになりました。
ところがある日、以前、マックさんが飼っていたねこが、こねこを産ん
で帰ってきました。「ごめんよ。ほら、これはお別れのしるし」と、
マックさんは、ベンジーにミートパイをやり、ベンジーは、いよいよ
犬小屋に戻るしかなくなってしまいました…。
初めて一人で寝る時の寂しさ、不安。そして、居場所を失った時の焦燥感。
作者はベンジーを通して、それらを見事に表現し、また最終的には、それら
すべてを安心できる場所へと導いてくれます。
あったかいお話です。