イマイチかな。
★☆☆☆☆
多くのキャラクターが、細かい設定でかかれてはいたけれど、全体的に6巻読み終わっても、物語の終着点に対してまとまったとは、思えませんでした。
一番の謎であった「17」が誰であるのかというのも、予想できてしまう範囲であったし、終盤は、まさかこのまま終わってしまうのか?と何度も思いつつ頁を読みすすめる状態でした。
結果、6巻使うほどの内容ではなかったかな、というのが正直な感想です。
キャラクターも数が多いのと、設定だけが先行していて、一人ひとりのエピソードを消化できていなかったと感じました。
8人くらいで、2〜3冊くらいが丁度よかったかも。
良かった
★★★★★
初めてレビューを書くので言葉足らずなとこは勘弁してくださいm(__)m まず全6巻読み終えた率直な感想は、「楽しいとは言えないけど、読んで良かった。」って感じです。 詳しく書きますと…(ネタバレ?を含むかも) 犯人についてはある程度予想道理といった感じです。4巻までである程度絞れます。ただ自殺の理由や最適な死に場所、時間等こんなことで!?って感じで腑に落ちない人もいそうです。個人的には納得です。 また、さんざん張り巡らした伏線の多くは回収されません。なので伏線を回収しないで終わるのが嫌いな方にははっきり言ってオススメは出来ません。 ですが、個人としては今回の作品の(自分なりに感じた)テーマにそった素晴らしい終わり方であると思うので、納得していますし、伏線を回収しないからこそ良かったという感じもあります。 全体を通して、人との繋がり、命の扱い方を考えさせられる作品と成っていると思います。 私としてはこんな感じですが、この作品で感じることは人それぞれです。興味を持った方は是非一度読んでみてください。 ちなみに、私は「賛成」です。
そして、大団円へ
★★★★★
完結巻です。
前巻ではもうどうしようもない状況に陥った仲間達が立ち上がり、いよいよ「死」に対する答えを出します。
しかし、そこに行き着くまでも容赦なく波乱は待ちうけ、東京に潜む古き神や悪意が現れます。
詳しいことは未読者の気勢を削ぐことになってしまうので書きませんが、最後の最後までどうなるか分からないスリルと、長い物語をさくさく読ませる面白さは保証します。
『15×24』は結局、思想小説だったと思います。終盤はかなり哲学的な内容が入り混じってくるので絶対ライトノベルじゃないと思うけれど、でも一番読んで欲しい年齢層はライトノベルを読んでいる――『15×24』がライトノベルとして出たのは半分正しかったと思います。
完結しても、物語の環は閉じられていません。すぐそこに『15×24』の世界はあって、貴方が「死」に対して答えを下したとき、物語は真の完結を迎えるのです。