俳優というよりクールな視点で周りを観察している常識人
★★★★★
これを読んだら、処女作の「私のマトカ」を読みたくなり、すぐ買い求めました。NHK教育テレビで 「ときどきまよまよ」 を見て、この俳優さんてものすごい存在感があるのに小学生の子どもと空気が同じなところが不思議と思っていましが、感性が縦横無尽というか、ちゃんとした社会人で、全然型にはまってないものの見方というか、ユーモアのセンスというか、独身の潔い生き方というか、彼女の魅力にとりつかれてしまいました・・。
グアテマラへ行きたい
★★★★★
ラテンの国の陽気でゆったりした生活が生き生きと伝わってきて行ってみたくなりました。もし行けたら弟さんの学校の食堂にも行きたいです。小説に出てくる食べ物がどれもとてもおいしそうでした。
実はこの本を読むきっかけになったのも、はいりさんがテレビで義理の妹さんに教わったというグアテマラ料理を作っているのを見たからです。
日本とグアテマラの家族や近所の人たちとの交流がとても温かくユーモアたっぷりに描かれていてとても面白かったです。ちょっと大人びた子供たち。甥っ子さんや近所の子供の話も好きでした。
潜在能力
★★★★☆
片桐はいりさんの表現力は、文章にしても豊かだなと実感できます。
と言っても、難しい言葉が並んでるわけではなく、素朴でわかりやすい言葉がちりばめられた、痛快な旅行記。
読み終わった後は、ミルクと砂糖のたっぷり入ったコーヒーが無性に飲みたくなりました。
自分はいつもブラックですが、「それも悪くない」と思わせてくれる一冊です。
幾つになっても・・・
★★★★☆
ああ、こんな感じ方ステキだなぁあ。
と、思いつつ、さり気ない感想の旅日記を
嫌味なく読めました。
子どもの頃、姉弟の関係が気まづくなっても
年をとったらお互いに、間に流れた時間を経て
理解しあえることもありますよね!
やっぱり・・・
血がつながっているってスゴイなぁ!
とか、
些細な感想が”はいりワールド”のすんなりと
入り込める凄さだと思います。
本当に、読み終わったら「 いいかんぢ! 」
という爽やかさが残りました。
とてもあったかい触れ合いのエッセイです。
★★★★★
はいりさんの文章はとてもユニークですね。そして、感受性が豊かで、そのきもちの表現がすごく豊かです。
それと、冒頭にずいぶんとネタふりをして最後に抱腹絶倒にさせるオチの付け方も絶妙のセンスがあります。
長い間、疎遠になっていた一つ下の弟を中心としたほのぼのとしたグアテマラ滞在のお話です。
読み始めは、あっけらかんとしているようで書かれていますが、その背景に何かもの悲しいような感じが伝わってくるようです。
弟は大学院まで出たのに、なぜグアテマラなのか。なぜ年上で子連れの奥さんと暮らしているのか。
グアテマラに滞在しているうちに、そういったなぞが解けてきて、その地と人と空気にぞっこん・・・ハマッてしまったというものです。
住んでるところはそれぞれ離れていても、はいりさんも弟さんもとてもあたたかく家族思いです。
そのことがじんわりと伝わってくる本です。