全体的には上記のようなダンサブルなサウンドに、マイクの多彩なギターが重なる構成ですが、たとえばtrk7では懐かしい「ムーンライト・シャドウ」を彷彿とさせる優しいメロディと透き通るような女性ボーカルによる歌モノ曲もあったりして、聴きやすくさせる配慮もあります。
エンディングのtrk11では少女の「Far Above the Clouds」という囁きをサンプリングし、その無垢な声と扇情的なマイクのギターがチャネリングをするかのような壮大なサウンドを聴かせます。個人的には本作のハイライトだと思います。
ジャケットが象徴するように、硬質でクールな印象をプラスに捉えれば文句なしの星5つですが、そこにもう一歩入り込めない人もあるだろうな、と考え厳しいようですが星を4つにしました。