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Tubular Bells 2003

価格: ¥1,655
カテゴリ: CD
ブランド: Rhino / Wea
Amazon.co.jpで確認
   『Tubular Bells 2003』のために、まれに見る完全主義者マイク・オールドフィールド(どうやら名作として絶対的な評価を得ているオリジナルの『Tubular Bells』を不出来な作品として不満に思っているらしい)は、最新のスタジオ技術や小細工を導入した。彼の最重要作であり、クラシック/フォーク/ロックの傑作インスト・アルバムであるオリジナルを小節単位で再現するためだ。ところで、1辺が70メートルはあるという「バイユーのタペストリー」を現代のミシンを使ってすべて刺しゅうし直したらさぞ美しいだろうが、何か肝心なものが失われてしまうだろう。それなのに、オリジナルの『Tubular Bells』――1600万枚の売り上げを記録し、多くの人からあがめられ、歴史に残る重要な芸術品とされ、その他もろもろの賞賛がついて回る作品――には、これ以上手を入れる余地があるというのだろうか?

   より豊かで明るいプロダクションとなっているが、オリジナルとの間に「音楽上の微妙な違い」を出そうとしているところは、リチャード・ブランソンの熱気球旅行にかける夢にも似て、あいかわらずばかばかしさと紙一重の執念を感じさせ、ある意味ホッとさせてくれる。細かい差異が確認できるのは確かだ――ベース・ギターの音量が大きくなり、バグパイプの響きが鮮明になり、いつ聴いても楽しい「原始人」のセクションではサリー・オールドフィールド(と思われる女性)がマイクとともにうなり声をあげ、フィナーレではジョン・クリースがナレーターを務めている(北欧の憂愁という言葉がぴったりの彼の声は、「ダブル・スピード・ギター」とアナウンスが入る段になって初めて聴くことができる)。しかし総評としては、偉大なオリジナルの地位はいまだ揺るがず、新たに生まれたものはいまだない、ということになる。(Kevin Maidment, Amazon.co.uk)