きっといじめはなくせる。大人にも読んで欲しい。
★★★★★
周りとちょっと違う、周りにうまくとけ込めない、ということだけでいじめの対象になってしまう子供の世界。
大人の世界も同じかもしれない。
ちょっと変な転校生レオナとごく普通だけれど親友のいないテツヤが友情を育む過程がさわやかに描かれています。
いじめをテーマとした物語はいじめる側の陰湿さやいじめられる側の苦悩を延々と語りがちですが、この小説は
二人の少年の成長に力点がおかれ、読んでいてとても前向きな気分になります。いつしか二人を応援している
自分に気がつくはずです。
いくつかの謎がそのまま明かされないのも児童文学らしく余韻を残してまたいい感じです。
大人にも子供にもすすめられる名作です。