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官僚制

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 恒星社厚生閣
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『経済と社会』第3部6章「官僚制」の訳出 ★★★★☆
本書は、M.ウェーバーの『経済と社会』の第3部6章「官僚制
(Bureaukratie)」を訳出したものである。『経済と社会』
の構成については、ドイツ語Wikipediaに一覧が載っている
(「Wirtschaft und Gesellschaft」の項目)。また、『経済
と社会』の翻訳については、部分的に訳出されたものが出回って
おり(例えば、『社会学の根本概念』『支配の諸類型』『支配
の社会学』などなど)、本書もその中のひとつである。本書
の出版以前に、創文社版と角川文庫版が出版されているらしく、
それに加筆する形で本書が成立したと訳者あとがきにある。

官僚制の定義から始まり、官僚制が近代に入り一般的な支配
形態として広がってきた要因について述べ、さらに官僚制が
及ぼす社会的影響についても論じている。諸社会を歴史的に
比較することで、官僚制の本質をあぶりだすとともに、諸社
会の変異(経済レベルや政治体制など)から、いかに経済お
よび政治領域と関連しているのかを考察している。明晰な洞
察と慎重な理屈づけはさすがである。また、官僚制という組
織構造の話から社会一般にまで話が広がるので、そのスケール
の大きさに驚く。

官僚制にまつわる命題集のような論考である。ただ、ウェー
バーの支配類型に関する議論をある程度理解していないと理
解が難しいかもしれない。そのあたりの話を知らない場合は、
巻末に解説されているので、先に読むほうが良いと思う。
官僚制 ★★★★★
ほとんどの人が、「官僚制」という言葉は知っているであろう。しかし、その意味を問われたら明確に答えられる人は多くないのではないか。

官僚制という言葉には、ネガティブな印象のみが浮かんでくる。しかし実はそれだけではなく、官僚制はとても画期的なシステムであり、その出現が私たちの社会を大きく変えたことも確かである。Max Weberは、この官僚制というシステムの6つの特性を述べ、その優位性、また私たちのネガティブな印象につながる理由や問題点を明確に指摘している。

近代から現代社会は、この「官僚制」によって秩序を保たれれいる。それまでの王制や貴族の支配とは違い、官僚制は、人々がこの複雑な社会を安定的に統治してゆくことを可能にしたのである。しかし、このシステムが正当な形で運営されていないために生じる問題点もあるが。

この本を読めば、官僚制とは何かが分かる。今までのあやまった認識が解けるだろう。また、私たちの社会を新たな視点から見ることができる。

支配に関する研究 ★★★★★
社会学・経営学で官僚制組織を外す訳には行かない。その後の支配や管
理形態の研究に大きな影響を与えたからである。この官僚制を考え出し
たのが、Weberでありその原著がこの本である。
官僚制は否定的な意味で使われることが多くなったが、原典を読んだこ
とのある人は意外と少ないのではないだろうか。

まずは、原典であるこの本を読んで、何故この思考に至ったのかを知っ
て欲しい。