ショパンコンクールがポーランドのワルシャワであることを知りませんでした。
★★★★★
ショパンコンクールがポーランドのワルシャワであることを知りませんでした。
ショパンが、ポーランドの誇りであることも知りませんでした。
ピアノの森が、音楽やピアノに対する理解に役立つだけでなく、
ショパンに対する理解にも貢献することが分かりました。
ショパンコンクールが終わったら、アニメの映画の第2弾が作成されることを期待します。
ピアノの森の、映画が、とてもよかったので、期待できると思います。
音楽に対する理解は、
「のだめカンタービレ」の千秋のようなエリートの悩みは、二世ピアニストの雨宮が代表し、
「のだめカンタービレ」ののだめのような女の子の悩みは、誉子が代表するが、
阿字野が突き当たった壁や、海がいた暗黒からの音楽による脱却は、本書でしか表されていない。
超えるものではないとわかっていても
★★★★★
ピアノは勝ち負けじゃない。
頭ではわかっているけど、自分が負けていると感じている以上
勝つ方向に向かって頑張らなければ、この先に自分の成長は絶対にない。
カイに敵意剥き出しで勝負を挑むことは、修平にとって避けては通れない道だったのだ。
そのことを受け入れた修平は見違えるほど強くなった。
個人的な見解だけど、多分修平はカイに「勝った」と思える称号を手にして、
そこから見える景色にある期待をしているんじゃないだろうか?
勝ち誇るのではなく、「ピアノへの純粋な愛」を自分が感じ取ることを。
それを手にしたとき、きっと修平はカイと本当の親友になれるんだろう。
全編通して作者の、修平に対する強い強い思い入れを感じるのは気のせいかな・・・?
自分が修平に感情移入し過ぎているだけかな。
素晴らしい作品です。
いよいよ対決!
★★★★★
舞台をショパン・コンクールに移してカイと雨宮がいよいよ対決する。お互いを至上のライバルと認め合う二人。「天才」と「努力」という、相対する二つの才能が激しくぶつかりある。
それにしても作者の心理描写はうまいと思う。雨宮の心の葛藤が手にとるようにわかる。個人的には雨宮の肩を持ちたいが。
13巻が本当に待ちどおしい、そんな気にさせてくれる好著。
「のだめ…」への対抗意識?と巡るめく因縁
★★★★★
カイがコンクールでソリスト賞を受賞し、M響とラフマニノフの
「ピアノ協奏曲3番」を世界のセロー!という指揮者でという下
りは、なんか「のだめカンタービレ」の千秋とシュトレーゼマン
を思い出して『対抗意識あるのか?』などと、思わず笑みが…(^^;
人生は繰り返すというか…ショパンコンクールにおけるセローと
阿字野の因縁に、カイが夢を託され挑む形になるストーリに加え
て、友である筈の雨宮君が阿字野に嫉妬を燃やした雨宮父と同じ
感情を抱き、巡るめく因縁が絡み合いながらストーリーは続いて
いく…って、早くこの続きが読みたいよぉ!
んー・・・
★★★☆☆
この作品の大ファンですが、これまでの巻と比べると最も「中だるみ」を感じたというか、
『天才であり環境にも恵まれた主人公に嫉妬や焦りを感じ、親友としての態度をくずしてしまう努力型のライバル』
という「よくある展開」になってしまったのが残念という印象です。
ここまでは嫉妬や焦りは感じながらも、そういった感情は抑えてカイとは大切な友人としての接し方をしてきた雨宮に好感を感じていたのですが…。
また、カイとの再会や父親のピアノに触れたことを経てスランプから脱した雨宮が、果たして以前と同じく「完璧に譜面をなぞる能力」を賞賛されているのか、それとも父親の癒しのピアノのように「もう一度聴きたくなるピアノ」としての何かを手に入れて周囲から評価されているのかがあまりよく分かりませんでした。
もっとも、コンクールが始まったばかりなので、そういった部分の解明も含めて今後の展開で盛り上がりを見せてくれることは間違いないと思っています。
次巻以降に更なる期待を込めて、この巻の評価は辛めにしておきます。