この本は一言で言えば経済学のための初級統計学でしょう。
まずジニ係数やローレンツ曲線、そして回帰分析や検定という流れは
明らかに経済に必須なファクターです。
それを実際に数を当てはめていって体で慣れようという趣旨が感じられました。

この本ではおそらく理系の方はちょっと扱いにくいと思います。
理系ではおそらくもっと大学1，2年の段階では統計学というより
数理統計学のエリアに近いと思います。
そのため数理統計学に興味がある人は『確率・統計』を買って
べんきょうしたほうがいいでしょう。
まったく統計がわからない、アレルギーだという人、
計量経済学で使われる回帰分析の初歩をマスターしたいひとは
この本がいい橋渡しになってくれると思います。