英語構文既習者のための本
★★★★☆
30数年前に伊藤先生の教えを受けた者です。
恩師の著書ではありますが、この本は、
タイトル通りの参考書というよりは、
英語構文の問題集(詳しい解説付き)という
べきものです。
従って、英語構文を一度系統的に学んでから
使った方がよい本です。
まだ構文をよく知らない人が、この本で
学ぼうと思っても、時間と労力がかかるだけで、
頭の中にすっきりと英語構文の知識が
整理されて収まる、というわけには
いきません。
ですから、高1ぐらいでいきなりこの本に
とりついて、よくわからなかった人も、
学習の進め方の順序が違うだけですから、
あきらめずに、しばらく時間が経ってから
この本に再度挑戦して下さい。
英語構文の初級者は、
薄めの英語構文入門書(美誠社から以前高梨健吉著で
出ていたものに、よいものがあったように思うのですが)で
基本をつくってから(読解や作文・会話の実力もつきますから、
これは是非実行されるとよいと思います。)、
この本で腕試しをされるとよいのではないでしょうか。
伊藤先生も様々なレベルの本を書かれていますので、
いずれも名著とはいえ、その時々の自分の実力に合った
ものを選ばなければならないところがありますね。
理解を定着させる作業として効果てきめん
★★★★★
整序作文の例題演習形式になっていますが、英文構造の理解を獲得することに完全に的を絞った独特の参考書です。
私は『ビジュアル英文解釈』の1を終えて高1の初めに手に取ったのですが、例題に正解することはたやすく、問題文自体に面白みもなく、ただただ整序し続けました(個人的には、整序する作業が楽しかったです)。しかし、後から思うと、この作業にてきめんの効果があったようです。この本のおかげで、それまでに培っていたものが完全に定着したのではないかと思えるのです。
ひと目見て、簡単すぎて勉強にならないと思わずに、手を動かし、通読してみてください。『ビジュアル英文解釈』程度の本と併せて、ここで鍛えておけば、構文や読解を扱った参考書は、問題集として適当なレベルの英文(とその和訳)を利用する目的以外には、特に必要なくなると思います。旧toeflやtoeicの文法、構造のパートで満点に近い得点を取れるようにもなります。
英語構文の本質を理解させてくれる本
★★★★★
整序問題の問題形式になっていますが、伊藤和男先生の本だけあって、単なる整序問題ではなく、問題を通して「英語構文の本質」が理解できるようになっています。本当によい本なので、内容面を変更することなく、レイアウトを変更し、読みやすくなったことは本当によかったと思います。「ビジュアル英文解釈」に取り組む前に勉強することをお勧めします。「ビジュアル英文解釈」の内容がより深く理解できるものと思います。
見やすい字体
★★★★★
老眼のせいで旧版ではかなり見にくくなってきたので、こちらを購入。字体も見やすく目に優しいかな?内容については旧版にコメントしているとおりです。
新装版は読みやすい
★★★★★
伊藤先生の名著が、新装版として返ってきました。2色刷りで、活版の文字が読みやすいフォントに換わっており、非常に読みやすいものになっています。今まで以上に構文辞書として使うのにもうってつけです。
『ビジュアル英文解釈』をやる前、若しくは一緒にやると効果的です。