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魅惑の仏像 弥勒菩薩―京都・広隆寺 (めだかの本)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 毎日新聞社
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理想像・広隆寺「弥勒菩薩半跏思惟像」 ★★★★★
高校時代に日本史の教科書で見てハッとして手が止まってしまった画像がふたつある。
ひとつは、青森県亀ケ岡遺跡出土の「遮光器土偶」
そしてもうひとつはこの、広隆寺「弥勒菩薩半跏思惟像」である。
本物を見に高校時代、一人広隆寺を尋ねた。
回廊を回って、一つ目の角を曲がると、その方はおわしました。
その出現に僕は息を飲んだ。正面に回って、目をつむっった。
その方が消えてしまうような気がして慌てて目を開いた。
目に映ったその方は僕にほほ笑んだような気がした。

この本には、あらゆる角度から撮った「弥勒菩薩半跏思惟像」が写っている。
初めて見る後ろ姿もまた静けさをたたえていた。
 
爾来、僕はなんとかその方を手元に置きたく、模刻を探し続けた。
もちろん似て非なるものとは分かっているが、見つかるものはすべて、
模刻を謳いながらもちっとも似ていないのである。

だから、僕はこの本を買った。
充分に満足である。
弥勒菩薩の微笑みに魅せられ、はじめて知ることばかり ★★★★☆
昔々、広隆寺の弥勒菩薩の薬指が学生のいたずらで折られたという新聞記事を読んだ。この修復者の一人が西村公朝さんだったことをこの本ではじめて知った。小川光三さん撮影のクローズアップされた弥勒菩薩のお顔は、その角度によりそれぞれ微妙に表情が違って見える。何とも優しい微笑みの中で思惟されているお姿はやはり素晴らしい。
広隆寺の弥勒菩薩と聞いて思い浮かべる写真が、小川さんのお父さんの名写真だったということも、この本ではじめて知った次第。それは百万枚に近いロングセラーという。逆に後継者としてはしんどい仏像写真撮影になったことだろうと推測する。
仏滅後、56億7000万年後に弥勒仏となって出現されると説かれているが、それまでは弥勒菩薩のお姿という。お釈迦さんが王子の頃に大衆救済のために思索していた姿がモデルだろうと西村さんはいう。西川杏太郎さんの文からは、広隆寺にもう一体「泣き弥勒」というのが紹介されている。これもはじめて知ったこと。
「弥勒菩薩の技法と工程」での彫像に絡む謎、広隆寺の二度の火災・灰燼に帰した沿革など、私には初めての知見に溢れる本だった。
うっとり・・・ ★★★★★
 
数ある仏像の中でもおそらく一番人気のある
広隆寺の弥勒菩薩を特集した一冊。

乾燥によるひび割れを防ぐため、
いったん彫り終わったあと
背中や足に四角い穴を開けて
中身を削って空洞をつくり、
その後ふたたびフタをしてあるということを
本書で初めて知りました。

他にも古代の弥勒信仰など
たいへん勉強になる一冊でした。

かなりお勧めです。