味噌汁は朝のブルース
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2人の関係がどこでわかるか?
会話だ、と言ってみたい。
ロクでもない男、と言ってもいいかもしれない。
販売促進課に勤めるサラリーマンだ。
片岡義男の小説の多くの登場人物(男)がそうであるように、ここでも年齢は27歳。
恋人らしき女のほうは、実に平凡極まりない名前で、
しかしいい女。のように見えて・・・・・・ さてどうだろうか。
凡庸なようで、停滞のない会話。共に迎える朝。
とりあえず、それだけあれば、なんとかなる。
【著者】
片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。