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Milestones

価格: ¥793
カテゴリ: CD
ブランド: Sony
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   マイルス・バンドは1958年にキャノンボール・アダレイを加えてセクステットに拡大したが、これはその最初の作品。一般にマイルスのモード・ジャズというと59年録音の『カインド・オブ・ブルー』が有名だが、それに先立つモード・ジャズのファースト・ステップとして位置づけられているのが本作のタイトル曲。この曲では従来のコード進行にもとづいたハード・バップとはひと味違うざん新な演奏が聴ける。そうした歴史的な意味合いもさることながら、キャノンボール&コルトレーンを加えた3管編成による演奏はスケールが大きくダイナミックで、ジャズの醍醐味を存分に味合わせてくれる。曲によってオープンとミュートを使い分けるマイルスのプレイは最高にカッコいい。<5>はレッド・ガーランド・トリオによる演奏。<2>のピアノはガーランドではなくマイルス。なんでもガーランドが遅れてやってきたので、マイルスがかわりに弾いたのだとか。別テイクが3曲追加されているのもうれしい。(市川正二)
いつ聞いても かっこいい。。 ★★★★★
本当にジャズの軽快さと歯切れのよさが伝わってくるアルバムです。

ブラスのコンビネーションとハーモニーを生かしたキャノンボール、コルトレーンとマイルス、このバランス感覚がとてもたまらないです。 
ついつい口ずさんでしまいます。

これだけの、凄腕の奴が居るのに、誰一人として目立つことがない。
それだけ、ボトムアップのレベルが非常に高く 音楽構成もよく出来ているのだな 本当に感じます。

いつ聞いても、ジャズって良いなー と聞き取れてしまうアルバムです。

格好よすぎる不良アルバム ★★★★★
洗いざらしのザクッとしたボタンダウンシャツ、無機的なデザインの椅子、細身のズボンにいつものギョロ目、そして金ぴかのトランペット。・・う~ん、格好いい!
もちろんあの、タッ・タッ・タッ・ターで切れ込んでくる「マイルストーンズ」・・格好良すぎる!
とにかく冷静に聴くのがとても難しい傑作。これを聴いてジャズがわからんとか、好きじゃないとか言う奴とは絶交しましょう。
必殺のワンブロウ ★★★★☆
ソロの奪い合いと登りつめるクライマックスが凄いDr.Jekyllによる熱い演奏から始まる本作、およそ半世紀前の録音。にも関わらずどれも新鮮で斬新!とは残念ながら言えない。しかし、1曲ほとんど別格に今も曇ることなく輝き続けている曲がある。タイトルトラックのMilestonesだ。ダンサブルな曲にも関わらず音域は狭いわあまり吹いていないわで、初めて聴いたときは「マイルスさん手抜きかよ」と思った覚えがあり、ブギウギ風に歌うようなキャノンボールのソロやロジカルなコルトレーンの演奏にむしろ魅了されたものです。ところが、聴くたびにマイルスの存在が大きくなり彼のプレイが他を圧倒する印象に変わりました。

自分のトランペットの「声」を最適に聴かせる事と良質なリズムセクションにこだわり続けていたマイルスですが、おそらくこの曲もその典型例だったのでしょう。モード手法において、リズムを際立たせてなおかつ自分の「音」をより旋律的に聴かせるためには必要最小限の演奏がベストだったのです(それができるのがまた凄い!)。ジャケットの射抜くようなマイルスの視線。少ない音で聴き手を虜にする彼のプレイにどこか似ていません?
モードマイルスの始まり ★★★★★
1958年2月4日3-6、3月4日1・2、ニューヨーク、コロンビア30th通りスタジオで録音。
ブルーノートを離れ、有名な1956年10月26日の有名なプレスティッジであのマラソン・セッションを経て、晴れてコロンビアと契約したマイルスは、1950年代初めの苦しかった日々を思いだしながら、自らの音と一里塚の意味を重ねた本作を『Milestones』とネーミングしたのはまさにその時のマイルスの心境そのものを表しているのは明白だ。
一般的な教科書的に言えば、1950年代のハードバップ・マイルスから60年代のモード・マイルスへの移行は1959年の『カインド・オブ・ブルー』と言うのが定説なのだろうが、実際のところ1950年の『クールの誕生』からスタートして、死する1991年9月28日午前10時46分まで約40年間マイルスは常に変貌し続けたのであるからして、ここですぱっと切れるというアルバムなどあり得なかったのだと言うのが僕の持論である。つまりは全ての作品はお互いにノリシロをもっとまま進行して行ったのであって、1959年の『カインド・オブ・ブルー』を待たずともこのアルバムに既にモード・マイルスの試みは感じ得ることが出来る。その意味でも本作がやはりマイルスのターニングポイント(『Milestones』)であったと言えるだろう。

コルトレーンとキャノンボール、そしてオールアメリカンリズムセクション。最強のメンバーによるジャズの奇蹟がまさにここに始まらんとしていたのだ。

ジャズの新しさを体験させてくれた ★★★★★
初めてマイルストーンを聞いたとき、これまでのコードチェンジを主体としてアドリブを展開するハード・バップとの違いに驚かされ、すごく新鮮に聞こえた。モードという言葉すら知らなかった高校時代のことだ。歯切れのいいテーマの後、ソロに入るとキャノンボールのうねるようなアルト・サックスの音色。マイルスの硬質な音色のトランペットのクールさ、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズの凄み。まさに最強のセクステットによる豪華な演奏である。この後のカインド・オブ・ブルーではドラマーがジミー・コブに変わり、ピアノもレッド・ガーランドからビル・エバンスに変わった。この二つのセクステットは別のメンバーだと考えてよいし、実際雰囲気がずいぶん違う。モード・ジャズの完成に向けて突き進んでいた50年代終わりのマイルスの貴重な記録であり、僕にジャズの新しさを体験させてくれた忘れられないアルバムだ。