上司の混乱と不安を解消できそう
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最近、帰宅途中の電車の中で耳にするビジネスマンの会話が変わってきた。
・勉強はできたらしいが、まったく常識がない
・逆ギレされた意味がわかんない
・これじゃあ、人前に出せない
部長さんと主任さんみたいな方たちが、ふーっつとため息をつきながら、
新人クンたちの扱いに困ってうなだれている姿に遭遇。
この回数、一回や二回じゃありません。
だけに、この本のリアリティには、ドキッとした。
新人くんたちの何が問題なのか、その原因が
「なるほどぉ〜」視点でまとめられているだけでなく、
解決法のツボが、実にうまく提示されている。
本当に困った人たちの声を下地にまとめられていることが
よく分かるのだ。
仕事の現場では、まず相手を理解することが不可欠だけれど、
本書には、その極意が満載。
私の場合、「そうだったのか」と合点したとたん、
若手の行動の先読みができるようになり、
彼らの長所に着眼しやすくなった。
これ、とってもサンキューでした。
これは社員教育に使えそう
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「最近の若者は……」と言ってはいけないと思いつつ、新入社員や20代の若手と接していると、はやり言ってしまうのですが、この本を読んで、ギャップ感が膝を打ちながらよく理解できました。すべては「ゆとり世代」を理解することから始まるようです。常識感覚の違い、仕事に対する価値観のちがい、などなど、その背景には深刻な問題が潜んでいる、その恐怖さえ感じました。「凡事徹底」がキーワードとのこですが、たしかに、当たり前の前提条件が彼らにはなかったから、話が通じなかったんですね。とはいえ、若者を非難しているのではなく、上司が変わるべし、ということが一貫した内容で身が引き締まりました。マナーから上司の哲学の作り方まで、かなり実践的で丁寧な内容です。社員教育のテキストにつかえますね。