倉本さんのファンにはたまらないでしょう
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テレビというのものが私達の生活に欠かせないものになっているが、それは割合最近の話で一世代前はテレビのない時代である。テレビが生まれて今日までその殆んどの時代に、第一線でかかわってきた著者の興味深いエピソードとともに時代の移り変わりというものを感じさせるエッセイである。著者の携わったテレビドラマは、ヒット作ばかりで、語られるエピソードが記憶にあるためとても身近に感じる。又、スター達との交流、環境問題へのアプローチ、富良野塾など、こういっては何だが、決して著者はスーパーマンではなく、市井の人たちと変わらぬ視点で考え、悩み、勇気をもって行動していることを垣間見ることが出来る。倉本さんのファンの人にとっては魅力に溢れた一冊だと思う。面白い。