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ゴールの情景―富良野風話

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 理論社
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倉本先生のエッセイ集「富良野風話」の第一弾です。 ★★★★★
倉本聰先生の痛快エッセイ集「富良野風話」の第一弾です。時系列で言うと、
90年代になって出た2冊目のエッセイ集です。(前作は、「左岸より」)
1994年から1998年まで「財界」に連載されたエッセイなので、見開き2ページ
で1つのエッセイとなっていて、1つ1つが短くて非常に読み易いです。
内容は、日本人が失ってしまった心の問題、環境問題、日本時評、文明批評などを
北の国・富良野の森の生活を通して、倉本先生のユーモアとペーソスたっぷりに
面白おかしく浮かび上がらせるところが、読んでいてすごく痛快です。
表題の「ゴールの情景」とは、日本人が何度も通過してきたけど、何度も見失って
しまったことを象徴しています。“豊かさ”というゴールは、何度も何度もあった
んだよー、それにどうして気づかないのー、という感じです。
倉本先生の作品は、ドラマは泣かせたりするのですが、エッセイでは、倉本先生
自身が、おバカなことや楽しいことを考えていて、とても人間味が溢れていて、
先生も一人の人間なんだなー、とすごく感じさせてくれて、大変面白いです。
そういうことを、最近、知った方などにぜひおすすめです。
優しい語り口が読みやすい。 ★★★★☆
優しい語り口で読みやすい。
学者でもなく、市井の人が環境問題を語ることが、とても勇敢な印象を受けた。
環境問題を一般人が口にするのは、とても勇気が入ることだし、実践するのはもっと大変なことだ。
倉本さんは市民の目と語り口で、感じたままを率直に語るところがとても良い。
富良野が好きであるほどに怒りも感じ取れる文明エッセイ ★★★☆☆
 最近、倉本聰の住む富良野を通り過ぎたり、富良野そのものに仕事で出かけたりする機会がけっこうある。今では富良野に馴染みの店までできてボトルが置いてあったりす るくらいなのだが、そこには、自分のどこかで仕事だけではない富良野へのこだわりが働いているのだと思う。

 文明学的にも重要なメッセージを世に送ったドラマ『北の国から』にせよ芝居を続けている『ニングル』にせよ、倉本聰の今の思考はすべて富良野から発信されたものであ る。かつての東大出のできのいいシナリオ・ライターという立場とは、少し違った感覚で、今やC・W・ニコルや立松和平などの環境自然派作家(巧く表現できないのでこん

な言い回しになった)たちと一派を成しているように見ている。 

 富良野は自然そのものではない。自然そのものはむしろほとんど人の住まない、北海道の他の大部分にあり、富良野自体は、自然を人が開拓し作り上げた一つの経済圏であ

る。富良野の酒場に入ると富良野ワインが飲めるが、富良野ワインが富良野の外に出ることはあまりない。山に囲まれた一つの土地に開拓が入って富良野を形成した。

 その富良野の現在の経済状況、環境、自然、日本がここに及ぼすさまざまな影響とそこへの憤り。そうしたことどもが、富良野に住む文化人の立場で描かれている。これは沢山の憤りを懐に孕んでいるある一人の作家が表現するごく一部の言葉である。倉本聰の言葉はシナリオにしてもエッセイにしてもとてもわかりやすい。それがおそらく彼にの最大の武器なのである。

倉本 總さんの最後のメッセージが胸に響く ★★★★☆
 「北の名人録」や「いつも音楽があった」とは一味違う内容、倉本さんのメッセージがストレートに届いた。最初は「なんだ倉本さんも年とったんじゃないの?説教くさいなぁ・・・。なんて感じたが、読み進めるうちにだんだん倉本ワールドに引き込まれていくのは以前の作品のエネルギーと同じ。一気によんでじっくり読みかえしたくなる一冊