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スペイン フェリペ二世の生涯―慎重王とヨーロッパ王家の王女たち

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 彩流社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:西川和子/著 出版社名:彩流社 発行年月:2005年05月 関連キーワード:スペイン フエリペ ニセイ ノ シヨウガイ シンチヨウオウ ト ヨ-ロツパ オウケ ノ オウジヨタチ すぺいん ふえりぺ にせい の しようがい しんちようおう と よ-ろつぱ おうけ の おうじよたち、 サイリユウシヤ サイリユウシヤ 2900 さいりゆうしや さいりゆうしや 2900、 サイリユウシヤ サイリユウシヤ 2900 さいりゆうしや さいりゆうしや 2900 華麗なる人脈…。スペインの黄金時代を生きた“慎重王”71年の歩みと4人の王妃。 第1章 フェリペ誕生-父への憧れ 幼年期第2章 最初の結婚相手-ポルトガルの少し太った王女 十代第3章 イングランドの年上女王との結婚へ-フェリペ海を渡る 二十代第4章 スペイン王フェリペ誕生-フランスの華麗なる王女との結婚 三十代第5章 オーストリアから穏和な王妃-レパント海戦も大勝利 四十代
悪くはないんだけど… ★★★☆☆
フェリペ二世とメアリー女王の夫婦仲にロマンス的感情をやや挟み過ぎかなぁと思う。
夫婦の仲は周りからは計り知れないし、まして数百年も前の事なので真実は誰にも判らない。
しかし残された資料や彼らの結婚のいきさつを鑑みても、メアリーはともかく、フェリペが妻に抱いていた感情は
決して感傷的なものではなかったのではないかと思う。筆者も推測の域で書いているのであろうし、それが間違っているとは言えないが、
筆者が言うほどにはフェリペはメアリーにすまないなどと思っていなかったのではないかと思うのだが…。
そもそもフェリペ二世はフランスとの戦争にイングランドを巻き込み、言葉は悪いが金蔓として利用し、メアリー女王が亡くなると
パワーバランス維持のためにさっさとエリザベス一世に求婚する様な、または持ち駒として利用しようとする様な、怜悧冷徹冷静な人物…のはず。
むろん彼個人が悪人であったとは思わないが、歴史の流れや関連書物を読む限り、筆者の感傷的表現についてはどうしても違和感がある。
彼が果たしてそんな甘ったるい気持ちでメアリーと「夫婦」をやっていたのだろうかと…。
もっとも他の方も書かれているように本書は「歴史書」ではない。だったら想像の翼をやや広げ過ぎても構わないのかなと
基準を緩めて読めば、これはこれで気楽に楽しく読める本ではある。
フェリペ二世は寡黙で表情のあまり無いイメージが強いけれど、彼の妻たちや子どもたち、異母兄弟を詳しく紹介しているので、
あまり知らなかった彼の一面を見ることが出来る。ほとんど見たことのない彼の妻たちの肖像画も珍しく、しげしげと眺めてしまう。
フェリペ二世やこの時代のスペイン・ハプスブルク家の概説本として、またはより正確な評伝等を読む時の補足資料としてはお薦めだ。
歴史の本としては読めない ★☆☆☆☆
イングランド史との絡みで言えば、イングランド女王メアリ1世がフェリペと結婚したためにイングランドはスペインとフランスの戦争に巻き込まれ、唯一大陸に残っていた領土を失い、莫大な借金を抱え込んだ。メアリ1世の評判が悪いのも、コンチネンタル・エンパイアの夢の最後のよりどころ、カレーを失ったというのが大きい。
 フェリペはメアリ1世が病死するとフランス王女と結婚したので、イングランドはスペイン、フランス両国を敵に回した。
 その辺りを書かないで、フェリペは病気の女王を心配していたのですとやられても説得力がない。
 歴史の本としてでなく物語として読むならよくできているし、主人公フェリペには好感が持てるが、それと歴史的事実は全く別物だと思う。
一刻も早い本格的な評伝の登場を望む ★☆☆☆☆
世界史の悪役としてのフェリペ二世像を覆したいという意図はかろうじて伝わってくるものの、本邦初のフェリペ二世の評伝としてはあらゆる意味で物足りない。特に、一次史料の引用やネタはFernando Gonzalez-Doriaの『Las Reinas de Espana』とほとんど被っており、目新しいものがなかった。せっかくスペイン語が読めるのなら一次史料を駆使して欲しいし、美術史の知識があるなら掲載した絵画の解説も欲しかった。二次文献に依拠した叙述でも、もう少しやり方があるのではないか。Henry Kamenの『Philip of Spain』はスペイン語訳と藤田一成のレビューがあるので是非読んでから書いて欲しかった。
フェリペ2世のパイオニア ★★★★☆
これまで、フェリペ2世は、歴史家に無視されてきたと言っていい。残忍で暴君。絶対主義を象徴し、植民地を蹂躙したイメージが強かったことが、その一因であろう。息子のドン・カルロスとの確執を描いたシラーの戯曲(オペラとして上演されている)も、一役かっている。だが、それは決してフェリペの真実の姿ではない。彼は、二つの呼び名を持っていた。「南の悪魔」と「慎重王」。これまでは、「南の悪魔」のフェリペ像が蔓延していた。この作品は、「慎重王」と呼ばれたフェリペに初めて焦点をおいたパイオニアである。残念なのは、参考文献、図像の出典を明記してないことである。特許庁にお勤めなら、著作権には敏感だと思うのだが・・?