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霊長類学のすすめ (京大人気講義シリーズ)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 丸善
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:京都大学霊長類研究所/編 出版社名:丸善 シリーズ名:京大人気講義シリーズ 発行年月:2003年03月 関連キーワード:レイチヨウルイガク ノ ススメ キヨウダイ ニンキ コウギ シリーズ れいちようるいがく の すすめ きようだい にんき こうぎ しりーず、 マルゼン マルゼン 7924 まるぜん まるぜん 7924、 マルゼン マルゼン 7924 まるぜん まるぜん 7924 種々の霊長類を調べることによって、「人間とは何か」という命題に迫ること-「霊長類学」とは、簡単に言ってしまえば、このような研究を行うことを目的としている。本書では、世界をリードする京都大学霊長類研究所の社会生態学・脳生理学・比較認知科学・分子生理学・進化系統学などの様々な分野の第一線研究者たちが、これまでに蓄積されてきた研究成果を、具体事例(実験・フィールドワーク)を豊富に交えて興味深く語る。最適な入門書。 化石から探るサルの進化-古霊長類
面白いものは分野関係なく面白い ★★★★☆
進化論について興味が湧いたので、購入してみました。
霊長類学に関する基礎知識はほぼ0、また理系学問の素養も高校文系レベル。
全12章中、数章は基礎知識に乏しかったため、説明でついていけないところ
がありました。ただ、それ以外のところについてはほぼ理解できたので、素人
にもわかりやすくまとめられていると思う。読み物として純粋に楽しめた。

特に興味がひかれたところは、
5章「コミュニケーションの進化」
6章「霊長類の知性とその起源」
である。(私が言えたことではないが、5章は少々文章に難があるように思う…)

霊長類学がヒトという種を理解することにつながるという点からすると、単に
遺伝的進化の延長上にヒトを想定して論じるだけでなく、霊長類の社会的な進
化を論じているところが面白かった。
このように、一生物として、あるいはひとつの種として人間あるいは人間社会
を論じるということはあまり社会科学分野では行なわれないように感じるので、
私にとっては特に新鮮であった。社会科学分野の本でも他の生物をアナロジー
として用いたり(例:単細胞生物から多細胞生物への進化を取り上げ、それを
人間社会の分業とつなげるような話)、進化や淘汰といった発想から人間社会
の説明を試みたり(例:ゲーム理論を用いた優位戦略と協調関係・秩序問題の
話)している。しかし、本書はヒトだけでなく生物の大きな流れとして進化を
扱い、その過程の中にしっかりとヒトを位置付けて論じている。この点が先に
紹介したような社会科学分野での用いられ方と違っているように感じた。

進化の発想なくして人間が語れないならば、人間や人間社会を研究対象にする
者も進化については知る必要があると思う。また、ソーカル事件といったら
大げさだが、自然科学用語が文系に輸入されるなかで、やはり最低限の知識は
もっておきたい。
本書で霊長類学の一端を知ったにすぎないが、調査手法や分析手法も含めて、
興味を抱かせる内容であった。私のような文系人間が基礎教養を学ぶために読
むこともお勧めしたい。
本当に霊長類学を志す人のための入門書 ★★★★☆
極めて真面目な本という印象を受ける。霊長類学といってもいろいろあり、この本もいくつかの異なる分野の研究者によって書かれている。その「分野」の選び方によってこの手の本の性格は大きく変わるが、本書はいわゆる「リアルサイエンス」の分野を中心に編集されている。
同じく京大霊長研から10年前に出た「サル学何でも小事典」が一般向けの面白おかしい話に徹したのに対し、本書は本当に霊長類学を志す理系学生に最先端かつ必要な情報を提供するものとなっている。やや真面目過ぎという気もするし、霊長類社会学のような話もあってよかったとも言えないでもないが、やわらかい「サル学」本は巷にあふれている。最終章に
「研究対象としてのサル」という実験動物学者の話を持ってきたところが編者の意図の表れだと思うし、正解だと思う。