希望を与えてくれる一冊です
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ストリートチルドレンと呼ばれる路上に暮らす子どもたち、 薬物・HIV・人身売買という問題が深く絡み合っているカンボジアの状況がリアルに書かれています。どんな困難な状況であっても、希望をもって、共に生き、寄り添い、支え、闘い続けるおとながいれば、子どもたちは夢をもち、力強く生きていくことができる。家族のためにゴミを拾い、買春産業で働き薬物に犯されていく悪循環の中、現地NGOの人たちとの出会いによって、この悪循環を断ち切って成長していく子どもたちの姿が書かれているこの本は、寄り添うことが、真の支えになるということを実証してくれています。この問題は解決できない問題じゃないんだ、という希望を私たちに与えてくれる一冊だと思います。
私が読んだ中で、ストリートチルドレンについての本は、まずこの2冊をまず読んでみることをお勧めします。なぜ子どもたちが路上で暮らすのか、また暮らさなくてはならないのか、今も変わらぬ子どもたちを取り巻く環境が詳しく書かれています。
居場所をなくした子どもたち―メキシコシティのストリートチルドレン (JULA BOOKSブックレット)
ストリートチルドレン―メキシコシティの路上に生きる― (岩波ジュニア新書)