生命(いのち)の暗号Aを読んで
★★★★★
村上和雄筑波大学名誉教授の「生命の暗号」を読んでまず驚いたのは、この地球上に生息する
あらゆる生命体のDNAの構造が同じであるということです。
脊椎動物同士が同じということなら何となく「そうか」と感じますが、昆虫や植物に至るまで
すべて同一構造であるとにはびっくりしました。
私たちの身体を作っている約60兆個の細胞の一つ一つに30億の文字が書き込んであり、
髪の毛・皮膚・臓器などどこの細胞にも全く同じ設計記号が書き込んである。しかしながら
爪から毛が生えてくることは無く、臓器は同じ遺伝子記号を持っていながら、あるものは心臓
になり、またあるものは肝臓になることの不思議さ。
又私たちは母親から840万通りの遺伝子を受け継ぎ、さらに父親から840万通りの遺伝子
を受け継ぎます。このことは同じ両親から70兆通りの組み合わせの子供が生まれることと
なり、地球上に何十億の人間がいても全く同じ遺伝子を持った人はいないのです。
このことはDNAの種の保存を目的とした防衛策ではないかと考えられ、固体のバリエーション
を多く持つことで、地球環境の変化に対応していくことが可能となる。
この設計図を誰が書いたのか?勿論人間ではあり得ません。村上先生は「サムシンググレート」と仮説されていますが、知れば知るほど謎だらけですね?