象徴天皇制の成立 昭和天皇と宮中の「葛藤」 NHKブックス
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「象徴天皇」に求められたものとは?
生前退位をめぐって、いま、皇室典範さらには象徴天皇制の在り方についても、多くの議論が起こっている。本書は、敗戦直後の成立期に焦点をあて、『昭和天皇実録』や天皇側近の日誌など近年公開・発見された新史料を精緻に読み解きながら、天皇・宮中・政府・GHQなどの相克のなかで誕生した象徴天皇制の成立過程を鮮やかに描き出す。昭和天皇が抱いていた思いとは何か。原点に立ち返りつつ、あらためて象徴天皇制について考える一書。
序章 象徴天皇制とはどんな君主制形態なのか
第一章 敗戦前後の国体危機と昭和天皇
第二章 象徴天皇制への道
第三章 戦後における昭和天皇の行動原理
第四章 象徴天皇制の成立過程にみる政治葛藤
第五章 吉田茂の復権と象徴天皇制への対応
終章 象徴天皇制のゆくえ──昭和から平成へ