インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

禁煙ファシズムと断固戦う! (ベスト新書)

価格: ¥720
カテゴリ: 新書
ブランド: ベストセラーズ
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:小谷野敦/著 出版社名:ベストセラーズ シリーズ名:ベスト新書 249 発行年月:2009年10月 関連キーワード:キンエン フアシズム ト ダンコ タタカウ ベスト シンシヨ 249 きんえん ふあしずむ と だんこ たたかう べすと しんしよ 249、 ベストセラ-ズ ベストセラ-ズ 7617 べすとせら-ず べすとせら-ず 7617、 ベストセラ-ズ ベストセラ-ズ 7617 べすとせら-ず べすとせら-ず 7617 常軌を逸した禁煙ファシズムにもはやフェアプレイは通用しない。 第1章 さらば東京大学-わが「禁煙ファシズム」との戦い(非常勤講師差別「東京大学喫煙対策宣言」との戦い ほか)第2章 禁煙ファシズム闘争記(二〇〇七年五月〜十一月)(善意のファシストが最もたちが悪い(二〇〇七年五月)「喫煙で女性のほうが死亡率が高い」本当の理由(二〇〇七年六月) ほか)第3章 禁煙ファシズム闘争記“ゲリラ戦篇”(二〇〇八
禁煙・嫌煙問題はファシズムではなく、「民意」 ★☆☆☆☆
「もてない男」で一躍脚光を浴びた著者の書を私は愛好しており、その歯に衣着せぬ鋭い舌鋒を心地良く感じていますが、この問題はダメですね。著者の事だから、敢えて「ファシズム」と言う刺激的な題名を付けているのでしょうが、禁煙・嫌煙問題はファシズムではなく、「民意」でしょう。この本質は、著者がどのように論理展開しても動かせません。

喫煙の最大の欠点は、喫煙者以外の周囲の人々に健康被害をもたらす事です。ですから、公の場を「禁煙」とする事は当然で、反論の余地はありません。著者の主張を端的に言えば、個人の嗜好に国や著者の考える愚民達が口を出すな、という事でしょうが、それは「喫煙者の国」というようなコロニーを実現しない限り受容出来ません。

また、喫煙は家族にとっても被害をもたらします。
・喫煙者の肺ガンを初めとする、ガン発生率の高さ
・喫煙妊婦の死産率の高さ
は、データ的に立証されています。これらの点を視野に入れ、著者も再度、喫煙・禁煙問題を考えてみたら如何でしょうか ?
気持ちは分かります。 ★★★☆☆
 ちなみに私は喫煙者です。だから最近の風潮を「禁煙ファシズム」と呼びたくなる気持ちは、かなり分かります。
 しかし話は飛びますが、この「禁煙ファシズム」というのは、『現代政治の思想と行動』において丸山眞男が提起したファシズム論に対する修正、あるいは挑戦になっているような気がするんですね。
 周知のように、丸山はファシズムの担い手は日本においても中間層だったとした上で、日本の中間層を2つに分けます。第1類型は「小工場主、町工場の親方、土建請負業者、小売り商店の店主、大工棟梁、小地主、乃至自作農上層、学校教員、殊に小学校・青年学校の教員、村役場の官吏・役人、その他一般の下級官吏、僧侶、神官、というような社会層」、第2類型は「都市におけるサラリーマン階級、いわゆる文化人乃至ジャーナリスト、その他自由知識職業者(教授とか弁護士)及び学生層」。で、日本ファシズムの担い手は第1類型の擬似インテリ、亜インテリたちであった、と……
 この分類は、今となっては例のボルヘスのシナの百科事典のような印象も与えますが、しかし小谷野氏のこの本に描かれた状況は、まさに丸山の第1類型と第2類型の境目が今や崩壊していることを示しているようです。と言うより、第1類型の人々の方が、喫煙者に寛容である気がしますね。ま、喫煙者は低階層に多いという小谷野氏の指摘からすれば、当然でしょうけど。
 ただ1点、「私などは四十六になるから、若いころは、煙が嫌だという人の前でも吸っていただろう。それについて、申し訳なかった、と謝ってもいいと思う」(p133)って、そんな謝り方されて許す人はいませんよw
題名で化けの皮、破れたり! ★☆☆☆☆
題名だけで判断、断定可能、喫煙ファシズム主義者のプロパガンダだ!とんでも本!良識ある皆さん、こんなプロパガンダに踊らされてはいけませんぞ!
未成熟と退廃と ★★★★★
この本を読んで感じたことは二つである。

1.分煙という穏健な共存方法がなぜ社会的に合意されないのか。「煙草は絶対悪であり、地球上から駆逐しなければならない」という正義の前に、いとも簡単に多くの人々が沈黙させられ、追従させられている。現代の禁煙論者は山本夏彦が批判した「平和」「人権」「環境」といった正義をふりかざしてお説教を垂れる輩と同類である。そのような人々と彼らに阿るマスコミの存在こそ、日本社会がまだ成熟に至っていないことを物語っている。自動車も酒も煙草もマナーを守りながら、便益を享受しあうという寛容な社会が成熟した社会である。

2.煙草は身体に悪いし、煙を嫌う人がいる、ということは事実である。しかし、なぜそこから直ちに全面禁煙に走ろうとするのか。禁煙にしないと客がこなくなる、苦情が多く寄せられて営業に差し支えるという場合もあるが、分煙できるのであれば、それでいいではないか。さらに、営業とは関係ない大学のような、空間的にも十分分煙可能な所であるにもかかわらず、屋内・屋外さらに研究室内もすべて全面禁煙にしてしまうというのは、どういうことなのか。私はこのように極端に走ってしまうところに危うさを感じている。結局、禁煙に同調している人々の多くはほとんどまともに物事を考えていないのではないか。だから、分煙ではなく、間をすっとばして禁煙となる。今、日本では、首相をはじめ、若者に限らず過剰で敬意のこもっていない敬語表現が氾濫しているが、これと同根であろう。何も考えていないのである。ただただ丁寧(と本人が誤解している)な言葉を重ねていけば、敬意が伝わるだろうという知的怠慢。すなわち、文化的な退廃状況の進行である。

本書での小谷野氏の文章は時に激越で、その分だけ説得力を減退させるリスクもあるが、そのことは先刻承知の上であろう。今は寒い冬。今日もキャンパス内の僅かに許された屋外の喫煙所で、同僚たちが冷たい風や雪に吹かれて背を丸めながらの喫煙を強いられている。彼らのオアシスたらんとした著者の志に敬意を表したい。
ファシズムに屈してはならない ★★★★☆
小谷野氏の著書のレビューにしばしば見受けられるのは、不足だとかわからないという言葉であるが、
それは文章の書かれる背景を考えることなく、言葉の意味そのものだけに振り回されているからであろう。

また、喫煙と健康関係そのものを専門とする学者ではない以上、個々に書きまとめたものを本として刊行する以上、
それらがある程度分岐することもまた、一種の必然であり、そこに一貫性を求めるのはやや的はずれのように思われる。
討論の流れに於けるタイムロスも、出版という過程を経るための宿命であり、そこへの指摘は単なる無理問答にしか
なりえないということに気づいている人があまりに少ない。むしろ、己の論を背景とする論文の古さや不十分な内容考察
にこそ、目を向けるべきではないだろうか。

マスコミこそが多数派であるという欺瞞を打ち破ること無しに、この書を理解することは得られない。