【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:初野晴/著 出版社名:角川書店 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) 発行年月:2009年09月 関連キーワード:ハツコイ ソムリエ はつこい そむりえ、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946 初恋に秘められた謎(ミステリ)を追え!吹奏楽の“甲子園”-普門館を目指す弱小吹奏楽部で繰り広げられるチカとハルタの名推理。『退出ゲーム』の続編にして青春ミステリの決定版。 スプリングラフィ周波数は77.4MHzアスモデウスの視線初恋ソムリエ
学園ミステリー第2作
★★★★☆
『退出ゲーム』の続編!
学園ミステリー第2作
4本の短編を収録
米澤穂信著「古典部シリーズ」が好きな人にはオススメ
吹奏楽の甲子園ともいうべき普門館を目指す弱小吹奏楽部
ともに吹奏楽部に所属する幼馴染の穂村チカと上条ハルタ
彼と彼女は同じ人に恋をするライバルでもある
そして、彼らは次々と難事件に遭遇するのであった
穂村チカが持ち前の行動力で突破口を開き、上条ハルタがずば抜けた頭脳で謎を解明する
吹奏楽部の部活風景
奇人たちの繰り広げる騒動
青春っていいなと思わせる秀作
心に響く話と少し突飛な話の配分も絶妙で楽しめます
結構楽しめる一冊です。
★★★★☆
日本推理作家協会賞候補作の「退出ゲーム」の続編。
吹奏楽部の爆弾娘・穂村千夏が直面する4つの事件に、仲間たちと共に体当たりする短編ミステリ集。
高校の弱小吹奏楽部を舞台に、顧問の男性教諭を幼なじみの「男の」同級生と争ったり、謎のFM放送で賢者の声に耳を傾けたり、合同練習する私立高校に潜入したり、ありえないんだけど、嬉しくなるなるほどの「青春」を感じさせてくれます。
軽いタッチのミステリに偽装しながら、実は結構本格派。楽しめる一冊です。
高校二年生になったチカ&ハルタと新たな仲間たち
★★★★☆
奇矯なキャラたちのコミカルな掛け合いというオブラートに包まれて
提示されるのは、心に傷を負った社会的弱者たちの「癒しと再生」。
涙と感動を露骨に狙った、一見あざといそうした手法を嫌味に感じさせないのは、
語り口の巧さもさることながら、作者自身、本作が一種のファンタジーであることを
自覚しているからでしょう。ただし、打ち出されている真摯なメッセージは、掛け値
なしの本音ですが。
◆「スプリングラフィ」
春休みの早朝、音楽室に出没する侵入者の謎。
◆「周波数は77.4MHz」
◆「アスモデウスの視線」
名門・藤が咲高校吹奏楽部の熱血顧問が自宅謹慎になった。謹慎になる前、
彼は担任しているクラスで、一ヶ月の間に席替えを三回も行ったという……。
席替えと謹慎の謎解きをしていくうちに、事件と無関係に思われていた人に
突然スポットが当てられ、それまでの事件の構図と、まったく違った絵柄を
浮かび上がらせていく展開がスリリングです(冒頭のモノローグに注目)。
◆「初恋ソムリエ」
寓話仕立てで語られる、過去に埋もれた初恋と犯罪。
前巻と比較して
★★☆☆☆
青春小説としての評価なら☆四つ
吹奏楽部の活動が本格化したことで、世界観が広がっている。
目標に向けて取り組む姿勢は朗らかで、今後が気になるところです。
推理小説としての評価なら☆二つ
あんまり推理を必要としない話もあったし、それっぽいのは相変わらず専門知識がないと解けないネタ。
全体を通しての評価となると・・・。
リズム感を出そうとしているのでしょうが、言葉をはしょりすぎて分かり難くなっている箇所が多々。解釈に悩む描写もちらほら。文章力が高いとは言えないです。
あと、どうしても気になったのが二話の冒頭。
「死んだふりしかできない動物と比べて、人間はいろんな「ふり」ができる」
という一文。
いわずもがな、動物だっていろんな「ふり」をします。
些細な点ですが、この適当さが全体の説得力を損なわせている。
いっそミステリー要素をなくして、完全な青春物にしては、と思った。