巴の喜ぶことしてあげたい
★★★★★
「凍る月」シリーズのスピンオフ作品。獣人である須王と、餌である巴の物語です。
五歳のときから12年間、足枷をつけられ、鉄柵で囲まれた研究所で研究材料として生きてきた巴が、囚われの獣(須王)と出会います。
須王は巴から力を得て自由になり、後に巴を研究所から救い出します。
初めて人に愛され、幸福を感じる巴。
力もあり、厳しさと優しさを併せ持つ須王が、小さな巴を一途に愛している姿がとてもいいです。
でも、「須王に殺されるなら本望だ」というほど須王に傾倒しているヨハンの裏切りを受け、巴は再び囚われの身に。
けなげで幸せ薄い巴が幸せになりますようにと祈らずにはいられない展開でした。
ほんとうにせつない
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『凍る月』シリーズのスピンオフ。灰色の衝動に登場した須王の過去のお話です。
ここでの評価が高かったのと、内容が気になって、この本を読みたいが故に前の三作と一緒に購入しました。読むのが遅いので、この作品まで辿り着くのにだいぶ時間がかかってしまいましたが、読み終えた今、本当に読んで良かったという気持ちでいっぱいです。スピンオフなので確かにこれ単品で読んでも十分おもしろいとは思いますが、『凍る月〜灰色の衝動〜』までの三作を読んでから『花の残像』に入ったほうが、物語の背景や流れがよくわかるので、より登場人物たちに感情移入しながら読めるのではないかと思います。『凍る月』だけではわからない須王たち組織の内情が垣間見えて、忍や蓮や相模たちに対する見方も変わってきます。
今回はものすごく切なくて悲しいシーンで終わってしまったので、もう早くも続きが気になって気になってしかたありません。互いを強すぎるほど強く、愛しく想い合っているのに離ればなれになってしまった巴と須王にはもちろん絶対に幸せになってくれることを祈っています。
けれど、それも含めてすべての魅力的な登場人物たちに等しく何らかの幸福が降り注ぐようにと、心から願っています。
続きをはやく〜〜
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このシリーズは好きでいつも一気に読んでしまいます。
今回は須王編ということで、あまり期待せず読んだのですがよかったです!
紳士な須王が巴にメロメロになってるのもいいし、巴がまたピュアで可愛い。
巴は光陽といいお友達になれそうですね。二人とも同じ餌で性格もいいし。
組織のメンバーもそれぞれ魅力的でよかった。
それにしても……早く続きが読みたいです!須王と巴の幸せなとこがみたいー
早く!
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凍る月シリーズ「灰色の衝動」のスピンオフ作品、「灰色の衝動」に出ていた須王のお話です。
前作に出ていた須王以外に忍やヨハン、昌史も出てきて「組織」の事も少しわかってきます。
(銀も出てきます)
今回のお話もシリーズ今までの雰囲気を壊さず、ドキドキハラハラが途絶える事はありません。イイです。
このシリーズお初で出てくる巴(須王の契約相手、餌)がとても純粋で、須王との出会いから恋愛に至るまで微笑ましさ満載で、読んでいて幸せになれました。
本のしおりのエピソードが特に好き。
須王も圧倒的な強さでありながら、巴に対する時は優しくて良き理解者なので惚れちゃいます!
甘い二人の生活がずっと続けばいいのですが、事件が起きて二人には波乱の展開になり、結論が・・・。
うわー!!お願い!続き出してー!!このままは嫌!たまらん!!
続きが読みたい!
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獣人シリーズ「凍る月」のスピンオフということで、
須王と彼の餌になる巴の話です。
この本を読むと、前作の「凍る月 灰色の衝動」での
憎めない敵役、須王の魅力と切ない過去が分かります。
巴も育った環境によって年齢よりずいぶん幼いですが、
それがまたかわいらしくけなげに感じられます。
読み終わるまで、ページをめくるのが楽しみでした。
個人的には続きが絶対に読みたい!と思う話でした。
ラストまで読むと、きっと同じように思われるのではない
でしょうか。