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ピアニシモ・ピアニシモ (文春文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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辻仁成の魅力 ★★★★☆
中学生のトオルとヒカルの物語。
トオルが体現するヒューマニズムが辻さんの思想の根底にはある。
しかし、それが、彼の小説の魅力ではないと思う。
ヒカルが発するアンチ・ヒューマニズム的な毒気が彼の小説の魅力だと思う。
アメリカがテロ攻撃を受けることを面白がるヒカル。
表立っては表明できないが、この「ヒカル」的な心情を持っている人は案外多いのではないだろうか。
この小説がヨーロッパでも翻訳され、読まれていることも、そのことの証左になっている気がする。
フランス在住だからこそ、見えているモノが辻さんにはある。
平和に浸っている日本人に刺激を与え、目を覚まさせるような作品を彼には今後も書いて欲しい。
『ピアニシモ』から18年・・・。 ★★★★☆
トオル&ヒカル・サキ・トオルの両親という前作からのレギュラーメンバーに加えて、
今回新たに、トオルの同級生でスカートを履いて登校する少年シラトが登場する。
トオル(とヒカル?)の極狭ライフに、まやかしのサキだけでなく、
シラトが大きく関与するところが大きな違いとなる。

辻氏本人が「故意につかみづらい物語にした」と話している通り、たしかに混沌としている。
どこかで予定調和を求めると、フラれるかもしれない。私も読後は「んん?」という感じだった。

『ピアニシモ』を書棚の奥から引っ張り出して久々に再読→『ピアニシモ・ピアニシモ』
という順番で読んで、自分でちょっと混乱してしまいました。
ちょっと贅沢をした気分です。
ヒカルというものがますます分からなくなった。 ★★★★★
ヒカルが再び登場。しかもタイトルがデビュー作の『ピアニシモ』を復唱した『ピアニシモ・ピアニシモ』。辻ファンなら嫌が上にも期待感が高まる最新作。引きこもり、虐め、自殺、性同一性障害。戦争、テロ。そして著者がこだわり続ける「死」とはなにか? この世界はいったい何ものなのか!? そして僕らは何処へ行くのか? 圧倒的な世界観を再び構築した辻仁成最新問題作。
しかしヒカルというものがますます分からなくなった。