わかりやすい訳
★★★★★
他社のルバイヤートは未読なので比較はできませんが非常に読みやすい訳で気に入ってます。
「何処(クー)にいるか、壺(クーゼ)造り、それを売る人、買う人」(原文より)といった感じでリズミカルな訳も多く、思わず音読したくなります。
彼――ハイヤーム――の刹那的な詩は言葉や文化の壁を超え、あなたの胸にも深く突き刺さることでしょう。
また、注釈もそれなりに豊富にあり、文化の違いなども理解しやすくなっています。
各章の頭には訳者のイランに関する経験談が挿入されており、かの国に興味を持つきっかけにもなるでしょう。
なお、この本に収録されている詩は「後世の詩人が加えたものを除き、ハイヤーム作だとみなされたものを中心に100編を選定したもの」ということになるそうです。