実践的スキルは書かれていません
★★☆☆☆
この本の内容は要するに
ロジカルシンキングが浸透してきたが、
それを一人よがりではなく相手の気持ちを考えて使いましょう!
そのためには相手の話をよく「聞く」ことが大事ですよということ。
なので論理的思考を実行するための具体的なスキルは書かれておらず、
心構えなどの理論中心に書かれています。
理論を聞けばなるほどと思う部分もありますが、実践レベルで使える内容は皆無です。
話下手と言われる人や、ロジカルシンキング系の本を一冊も買ったことがない人以外はわざわざ本を買う必要はないと思われます。
筆者が論理的思考ができてない人を遠まわしに批判していたり、本の構図が読みにくい点も減点対象です。
「ディベート」から「ダイアローグ(対話)」へそのために、論理的思考と受容傾聴
★★★★★
仕事でのコミュニケーション向上のために、
ロジカルシンキングを勉強した。
自分の思考力の強化になったが、
逆に論理性のない話を聞くのが苦痛になっていた。
そこで傾聴力をつけようとコーチチングを勉強し始めた時、
偶然この本を見つけた。
著者の示すところは、「ディベート」から「ダイアローグ(対話)」へ
そのためにはクリティカル思考とクリエイティブ思考の両方が必要である。
クリティカル思考の演習では、
相手の主張に対して、「妥当な反論はどれか」という選択問題があり、
読者を分かった気にしておしまいにせず、自分の理解が深まる
情報収集から、交渉、会議での合意形成、そして新たな気づきを生み出し、
チームや組織の中に付加価値を供創するためにも欠かせないものだ。
実際に会議や交渉などに必要なスキル満載だが、
体系的に分かりやすく整理されている。
ビジネスパーソンとして対人思考力をつけたい、私のような人にはうってつけの本である。
入門書としては優れています。
★★★☆☆
“ロジカルリスニング”という造語を提示して
積極的傾聴スキルの重要性を世に問い、
解説も全般的に理解しやすいため、トータルで見れば良書だと思います。
ただ全8章のうち半分は背景説明で、
肝心の実践部分はやや少ないと感じました。
入門書としてはいいと思いますが、
より実践的で高度な内容を期待される人には不向きかもしれません。
ロジカルな積極傾聴スキル
★★★★☆
「ロジカルリスニング」という言葉は著者の造語であり、この言い方が定着するかは解りませんが、中身は既に重要なものと認知されているかもしれません。
ビジネスに限らず組織で何かをする場合、個人のバックグラウンドが一致するとは限らないため、ちょっとしたことで衝突してうまく機能しなくなることがあると思います。
または、モチベーションの高い人だけでなく、そうでない人が含まれていることもあるかもしれません。
そんな組織でも結果を出すために、個々の思考を束ねて問題解決のために動かなくてはならない。
このときのリーダーたる人に求められるのが、本書で言う「ロジカルリスニング」。
簡単にいうと、相手の考えや考え方を、限られた情報から的確に理解すること、でしょうか。
いわば、ロジカルな積極的傾聴スキル。
できる人は言われるまでもなく実践しているかもしれません。
本書の価値は、体系的にこのスキルをまとめたところにあると思います。
実践的というにはちょっと・・・
★★☆☆☆
率直な印象としては、全体を通して実践的な感はなく、
著書全体が言葉遊び、論理ゲームという印象が強い。
学術的にはすごくいい著書だと思う。
確かに理にかなっていると思うところは多いけど、
そこまで理を詰める必要があるのだろうか、と思ってしまう。
逆に、理を詰めすぎているがゆえに、相手のレベルが追いつかず、
逆に相手を説得できなくなることのほうが多いのでは。。。
相手あってのコミュニケーション。
この著書は、一見相手のことを充分に配慮しているような論理展開をしているが、
その奥にはヒューマンタッチな視点は感じられない。