大ヒット街道驀進中
★★★★★
いつ天隔月刊行のラストとなる3巻目です。
前巻で現れた天魔と初っ端から対峙しますが、ここはあっさりめな展開となります。
天魔やヒメアについて明らかになることもありますが、謎もまだまだ多いです。
それよりもこの場面での収穫は、俺様生徒会長である紅月光の「俺は仲間は裏切らない主義だ」という言葉でしょう。
素直じゃないものの、やはり根はイイ奴です。
そして今巻では、鉄大兎が大きな決断を迫られます。
その決断に際しての大兎の葛藤と結論は、生々しくもありながら、彼らしいものでもありました。
プロローグに始まり、プロローグに終わる第3巻。
次巻への扉は既に開かれたということなのでしょう。
時雨遥も本格的に絡んできて、物語もさらに動く様相です。
個人的にはこの第3巻が1番面白いと感じました。
どんどん胸中の靄が晴れていく感覚は、大兎と心境を共有してるみたいでいいですね。
14頁にも及ぶあとがきによれば、次巻は6月か7月になるそうです。
5月のドラゴンマガジンでも特集が組まれるんだとか。