ライトノベルを極端に体現している作品
★☆☆☆☆
文章表現力やネーミングセンス、
登場人物たちの精神年齢、どれをとっても中二病。
かなりの冊数を執筆している作者で、メディアミックスされている人気作品だから、
という理由で手を出すと厳しいかも。
ある意味、これが作者の芸風ともいえるのですが、
まさに絵のない漫画。難しい言葉は一切なく、
勢いだけはあるので、ものすごい速さで読めます。
同じ表現の繰り返しを多用する文章、ぶつ切りのセリフ周りのせいで
泣けるはずのシーンも早送りのようにすっ飛んでいきます。
漫画として受け入れれば、普通に面白い。つまらないわけでもない。
イラストも素晴らしいです。
でも、プロの作家が書いた文芸とはとても思えません。
スラスラ読めて、キャラが魅力的
★★★★☆
能力をうまいこと使って強敵を倒そうといった感じのバトル系作品だと思います。
主な登場人物は、
鉄大兎:15分間に7回死ぬまでは不死でいられる能力がある。ヒメアの犧者(契約者みたいなもの)
サイトヒメア:《最古の魔術師》と呼ばれるすごい種族。大兎のために自己を犠牲にし、9年も闇の中に幽閉されていた。大兎のことが大好き。
紅月光:天才生徒会長。凶剣(スペル・エラー)という悪魔とかの特殊能力を無効化できる剣を使う。振る舞いなどは冷徹な雰囲気だが……。
ミライ:雷を操る美少女。月光を生贄にしようと襲いかかるも返り討ちに遭い、月光の奴隷として働かされることになる。
紅日向:今作の敵役。月光の双子の弟。
バトル系っぽかったのであまり読む気がなかったのですが、読んでみると意外とスラスラ読めておもしろかったです。
おそらく闘いの情景描写がシンプルにまとめられていたのが良かったのだと思います。
それと登場人物や能力についての説明といった説明がなく、話の流れから察しましょうといった感じで、読み進む流れが止まることがなかったというところも読みやすい理由の1つだと思います。
続刊も読んでみようと思いました。
すごく面白かったです!
★★★★★
鏡貴也先生の7年ぶりの新作『いつか天魔の黒ウサギ』。
発売をとても楽しみにしていました!
読んでみた感想は、すごくドキドキしてめちゃくちゃ面白かった!です!
私は鏡先生の作品が初ライトノベルだったので、
はじめて鏡先生の作品を読んだときに、とても衝撃を受けたことを覚えています。
そしてその楽しく胸が高鳴るようなドキドキ感をまた、この作品で感じました。
大兎や月光、ヒメアや美雷たちキャラクターが本当にステキだし、
なによりとても面白くすぐに物語に入り込んでしまう魅力。
編集部が大々的に宣伝していた意味がとてもわかりました。
本当に面白い作品です。
あと、イラストもすごく可愛いです。
女の子がとても可愛くて、男の子もかっこいいです。
もうすぐ2巻が出るので、とっても楽しみです!
2008年度最高のライトノベル
★★★★★
私的2008年度最高のライトノベルでした。
学園異能もの、というとありふれている題材のはずなのですが、この作品については
その域にとどまらずに、さらに一歩も二歩も踏みこんでいます。
内容にあまり触れると途中でおこなわれる物語の大転換への驚きが半減してしまうのでくわしくは書きませんが、一行目からずっと緊張感を持たせたまま、最後の最後までその緊張が一度も弛まず、それどころか一気に盛りあがっていく様は、すごいの一言でした。
なにより抜群に物語が面白い。キャラクターに魅力がある。
それだけで十分に2008度最高のライトノベルといってもいいのですが、その他にも、読者を飽きさせないために、密度のある文章と軽めの文章が交互にくるという型式が、とても魅力的です。もちろんこれについては、軽めの文章が苦手な読み手の方はその部分をとりあげてひどい、ということになるのでしょうが、この文章を魅力だと思う人も多いからこそ、この作家さんは長い間、多くの読者に支持されてきたのでしょう。
私にとっては大当たりの作品でした。
二巻ももちろん買いますし、この作者さんの他の作品にも手をだしてみようと思います。
ケータイ小説……
★★☆☆☆
『伝説の勇者の伝説』で改行や文章が少しアレなのは理解していたつもりでしたが、これはかなり酷い。
某サイトのケータイ小説を読んでいるようでした。
まぁまだ一巻なので今後に期待して星2つです。