18言語を解し、「歩く百科事典」と呼ばれ、「日本の知識人」という枠におさまり切らない博物学者、菌類学者、民俗学者であった天才、南方熊楠のエッセイ六篇を現代語訳して収録。体外離脱体験など、自身の経験も交えて、霊魂が体を離れる現象に関して、古今東西の書物を渉猟しながら縦横無尽に語ります。言及された人名や書名には詳しい注を施し、引用された古文、漢文まで含めて口語に訳し、南方ワールドをより身近に感じられるものとしています。