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技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から (光文社新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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研究開発事業化の成功例 ★★★★★
 企業の研究開発を事業化する際の原理原則とノウハウを提示している。
 研究開発が事業化で失敗するケースは多い。この本では成功を体験した筆者の例を通して、その原理原則の考察と、ノウハウを開示しており、ケーススタディとして貴重である。
 特に技術4つの段階はきわめて重要で、今どの段階にあるからこうふるまうべき、という見解はすばらしい。これだけでも多くの人に読まれる価値がある。これに照らすと、失敗するケースではその原因を容易に見出せるようになるだろう。
 企業の研究開発部門に所属する人だけでなく、事業部門や管理部門、さらには企業とかかわりのある大学や公的研究機関、それを管轄する省庁各関係者にも一読をお勧めしたい。
 なお、本書の考え方を一部の企業ではマネジメントに取り入れているようである。
MOTを学ぶ動機付けになる本。(MOTの網羅的解説書にあらず) ★★★★☆
企業に勤める管理職として、MOTの話題は避けて通れません。(話題についていけませんから...) 最初からMOT全般の解説書を読もうと思っても、「何で今更このような話が重要なんだろう?」と疑問に思う人も少なからず居ることと思います。(小職もそんなうちの一人でした。「そんな時間があれば研究に注ぎ込みたい」と思ってしまう訳です) そこで「何のためにMOTを学ぶのか?」という動機づけに、本書はピッタリだと思いました。著者が直接経験した/見聞きした事例が解説されており、興味深く読めました。(→ "大企業病"の話は、決して他人ごとでないなぁ と...(冷汗)) "モノづくり"は、単にモノを作るだけではダメで、"コトづくり"も同時に必要だということも よく分かりました。

本書は言わば、MOTの"実戦譜"であって、(将棋で言う処の)"手筋集・定跡集"のような体裁ではありません。本格的にMOTを学ぼうとする人には本書だけでは情報量が足りないでしょうけれども、「なぜMOTを学ぶのか」という意識を高めるには丁度良いのではと思いました。
技術者PMの率直な経験談 ★★★★☆
種々あるMOTの中で、「PMとしての技術者」という点に注視した率直な経験談が語られている。したがって、大学教授やコンサルタントなどによる間接的な情報からの考察ではない点において、とても有意義であった。内容的には、ケーススタディ、経験からのフィードバックが半々といった感じであった。題名どおり「考え方のニュアンス」を知るというレベルであり、入門書レベルという感を受けた。
ベンチャー活用の必然性と難しさが分かる本である ★★★★★
 MOTとは工学版MBAの位置付けで、日本の技術開発における問題の解決策として期待されているものである。本書は所謂教科書ではなく、筆者の大手企業における研究開発の経験を事例に、技術経営の視点を解説した本である。 
 本書は教科書ではないので、体系的にMOTを知りたい人は不十分に感じられるであろうが、特に既存の企業において技術開発に携わっている人には頷かされる事例が多く、なるほどと思う解説がなされている。例えば、本川達雄の著書『ゾウの時間とねずみの時間』とのアナロジーで大企業とベンチャー起業のスピードの違いを説明している。一方で、大企業のメリットと課題を一覧表にし、大企業とベンチャー起業は補完関係にあると述べている。(必ずしも大企業を否定していない。)
 本書の中にはこれ以外に、『良い技術者は必ずしも良い経営者にはなれない』、『マネジメントは経営につながるが、管理は必ずしも経営につながらない』、『やる気のある新しいトップの方が、勉強熱心なので、説明する機会が多くなる』など、多くの示唆に富む金言が含まれている。その中でも一番のものは、『異分野の既存の(確立した)技術との融合で成功確率を上げる』、『90%の既存技術と10%の新技術の組合せ』だと思う。これは、企業のプロジェクトが新しいものを取り組む方向性であることのアンチテーゼ、である。
 最後に、筆者が、技術経営の道(起業)は技術者の新しい選択肢であり、(やめる)覚悟がさえあれば、既存の会社の中であっても思い切ったことができる時代になったと述べているのが印象的だった。
技術者の未来は自分で作るもの、その指針がMOTの役割 ★★★★★
 MOTとは、工学版MBAの位置付けで、日本の技術開発における問題の解決策として期待されている。そのような状況の中で、経済産業省は27億円で、MOTの教科書・資料つくりに着手(H14-15)している。しかしながら、本書はいわゆる教科書ではなく、筆者の大手企業における研究開発の経験を事例に、技術経営の視点を解説した本である。 

 本書は教科書ではないので、体系的にMOTを知りたい人は不十分に感じられるであろう(実際不十分である)が、特に既存の企業において技術開発に携わっている人には頷かされる事例が多く、なるほどと思う解説がなされている。例えば、本川達雄の著書『ゾウの時間とねずみの時間』とのアナロジーで大企業とベンチャー起業のスピードの違いを説明している。一方で、大企業のメリットと課題を一覧表にし、大企業とベンチャー起業は補完関係にあると述べている。(必ずしも大企業を否定していない。)

 本書の中にはこれ以外に、『良い技術者は必ずしも良い経営者にはなれない』、『マネジメントは経営につながるが、管理は必ずしも経営につながらない』、『やる気のある新しいトップほど、勉強熱心なので、説明する機会が多くなる』など、多くの示唆に富む金言が含まれている。その中でも一番のものは、『異分野の既存の(確立した)技術との融合で成功確率を上げる』、『90%の既存技術と10%の新技術の組合せ』だと思う。これは、企業のプロジェクトが新しいものを取り組む方向性であることのアンチテーゼ、である。

 最後に、筆者が、技術経営の道(起業)は技術者の新しい選択肢であり、(やめる)覚悟がさえあれば、既存の会社の中であっても思い切ったことができる時代になったと述べているのが印象的だった。